作品自体は嫌いではないです。
キャラメイキングとか上手いし、キャストさんの仕事っぷりも丁寧でこれは素晴らしい~~!とまで思う。

でもゲームそのもの(システムとか)があまりにも出来が悪く、文句ばっか出ちゃうのだね!←複数攻略すると慣れたが。

これはそういうシステムだと最初からわかっていればよかったんだけど、そういう不評部分の情報は仕入れてなかったので「なんなのコレ!!」って思ったわけだよ。

この作品、「うんどうぶ編」「ぶんかぶ編」と2本出てます。
私がプレイしたのは石田さんが出てる「ぶんかぶ」のみ。
分割商法の代名詞的なhoneybeeなので、あそこいつものやり方です。ただスタスカに比べるとすっごい手抜き仕様。
 
物語のほとんどが共通ルートだよ!!
個人ルート短けぇ短けぇ。
いっそすがすがしいほどの手抜きっぷり。
これだとシナリオも声優へのギャラもスチルも、とにかく経費削減できていいですよねーーーー←盛大に皮肉
 
主人公は転校生ですが、転校先の学校では生徒は強制的に部活に入らなくてはいけない。
ぶんかぶ編では、演劇部か吹奏楽部を舞台に(入部し)攻略男子と仲良くなりますが。
演劇部3名
吹奏楽部3名の攻略男子。総勢6名。それはいい。
 
くどくどと長ったらしい序盤の全共通ルート→途中分岐でどちらかの部活を決める→部活ごとの長ったらしい共通ルート→最後の最後に個人分岐
 
こんな構成です。
 
まずプロローグに当たるであろう全共通ルートが長いくどいしつこい。部活決めるのにいつまでかかっとんじゃ!
あれ~~?これハニビ作品だよね。もしかしてクインロゼだったっけ?と思うほど本編(部活)に入らない。
(クインロゼがああなった今、あんま笑えないけどさ…)
 
転校して部活を決めることになりますが、いろんな部活を見学し→最終的に吹奏楽と演劇二つに絞り、最後はこの2つをじっくり選定。
リアルだったらいいんだ。2年から転校してきたので、普通なら受けるはずの1年入学時のオリエンテーションを受けてるわけじゃないし。
でもそんなんを、恋愛シュミレーションゲームの共通事項でやるなよと
しかも毎晩夜には双子の妹と「あの部活はどうだこうだ。どうしようどうする」と会話するシーンまであり。
これを「丁寧な導入部」と好意的に見ることは私にはできない。イラッとします。
 
やっと部活を決めたら、今度は部活ごとの共通ルートが長い長い長い。
個人ルート、最後じゃん!
 
確かに、今年マイベスト1の遙か6も、ほぼ共通ルートで分岐は最後。ラストバトルあたりでした。
でも擁護するわけじゃないけど遙か6は、共通事項をこなしながら、ターゲットとイベントを起こすために会話をしたり選択肢をチョイスしたりというような、積極的な働きかけをしましたよ。
どの乙女ゲーでもたいてい「共通ルートでは意識的にターゲットと仲良くなるためのイベントを自発的に起こす→それが個別ルートに入る為の布石」仕様です。
ターゲット外のキャラは、イベントスルーしますよね(股がけプレイは別)
 
この作品そういうのがなく、各人との個別イベントが、部活共通パートで強制的に発生するイベントになってるんです。共通ルートに物語として組み込まれちゃってる。
 
じゃあ何で分岐するかというと、
 
1)今週はどんな活動をするか←いわゆるパラ上げ的なもん。
演劇部なら、発生練習・台本読み合わせ等が用意され、各攻略対象が気に入るメニューをチョイスする

2)会話選択←あきれるほどしょぼい

  部活終了時に「もう少し話したいなぁ」「誰と話そうかな?」で3人の選択肢が出てくる。そこで選んだ人との会話なんですが。
  ほんとーーーーーーに短い。そこから突っ込んだ会話に入るわけでもなく恋愛イベントになるわけでもなく、本当に少し会話するだけ。

まぁ、ある意味斬新だよね!←皮肉だよ
 
共通ルートが大半という事は、個人ルート→個人事情に絡んだ問題は、比較的薄味であっさりです。
もちろんそれぞれ抱えている問題とかの個人事情はいろいろありますが。
個人ルートを長くすれば、もっと深い展開にもなっただろうに… 

そしておまけ要素もなんかしょっぼい~
「場面回想」はスチルアリのものだけですが、そのスチルが少ないので「え?これだけ??」と。
おまけシナリオは用意してありましたが、付き合いはじめの頃の話とかそういうので、個人的にはものたりなかった。

もう少し「二人の未来」を見たかった!いわゆる「数年後の後日談」的なものを。
この攻略男子、家庭のバックボーンが「将来どうなるのか楽しみ!」な面子なんですよ(全員じゃないが)乙女ゲーなので、将来は中小企業のサラリーマンってわけじゃない。
何人かは親や親族絡みの問題を持っていたので、そこを乗り越えて社会に出た時の彼らを見たかったんですけどなぁ…
 


EDは、友情・恋愛1・恋愛2と3種類用意されてます。
友情はともかく恋愛1・2なんてたいして変わらない結末なんですよ。そんなん一つにまとめりゃいいじゃん!その分個人ルートをもっと深く長く描いてよ!!


 
そして一番腹立たしいのが、システムのクソさ←はっきり言うよあたしゃー
 
3分の2くらい(いやもっとか?)共通ルートということは、既読スキップでびゅんびゅん飛ばせるわけですよね。
上記1)2)以外は1回見たらおしまいなんだから。
その既読スキップが、PSPのRボタンをずっと押しとかないとダメな仕様ってなんなの?
手を離すと止まります!
共通ルートが大半なこれでこの仕様って、クソでしょう。
対処法としては、輪ゴムとか髪ゴムをPSPに巻いて固定する感じですかね。
これをクソ仕様と言わずなんというのさ。
 
 
とにかく本当に全体的に薄味・手抜きが明白な作品でした!!
かなり売上がふるわなかったようですが(とくに、「うんどうぶ」の後に出た「ぶんかぶ」は「うんどうぶ」の約半分。)そりゃそうだわ。
私は石田さん出演ってだけで内容無関係で購入しますが、そういう特別な理由がない限りは「システム周りが不憫」「共通ルート長すぎ。個別は少し」とか聞いたら買い控えるよ。
 
 
「良い点」はキャストの「いい仕事っぷり」
6人全員乙女ゲー御用達キャストさんではありますが、きっちりといい仕事をしてくれてます。
それだって基本的にキャラメイキングがテンプレなので、キャスティングされた人はもう軽々こなせる力量。
だとしても、微妙な感情を繊細に的確に表現してて、じっくり聞くとキャスト全員改めて上手いと実感します。
キャストさんがここまでいい仕事っぷりを見せてくれたんだもの。こんな手抜きをせず、もっと個別ルートをしっかりやってくれてれば!!
フルコンプしたあとじわじわと、そんな気分になりました。


 
私は石田さん出演だからこのゲームを買いましたが、私の好きな石田ボイスをじっくり聞けたことでもう満足です。
石田さんだけではなく他のキャストのいい仕事っぷりもしみじみ感じ入ったので作品自体は嫌いではないんだよ。こんな文句ばっか言ってるけどね。