久しぶりの蘭寿とむ。
 
やはり、尋常でなく男前だった!(個人的嗜好)
久しぶりに、2回見たくなる男役さんに出会えて嬉しいよっ!
それにしても、やっぱり宝塚って、2回以上見てこそよさがわかってくるものだよねぇ。
1回だけだと物語を追うので終わってしまって、あまり印象に残らない。
「それでも別にいいや」と思えるほど今は醒めているけど、やっぱり2回見てこその面白さってあるよね。
最近の醒め具合の原因の1つも「1回観劇」にあるのかも。

芝居は ナポレオンの宿敵だったと言われる、イギリス海軍のネルソンの生涯。
なんていうか…ヅカってつくづく、自分が好きなジェンヌによって感想は異なる、という媒体だよね?
今回、主役2人はW不倫です。
 
主役のネルソンは、恋愛で結婚した奥さん(すごく気が強い)と上手くいかず、仕事(戦場)から戻っても妻の元には帰らず状態。
トップ娘役の設定は(ヒロインの名前、覚えてねぇ~)
「婚約者が借金のカタに、自分の伯父にヒロインを売り渡す」という過去を持っていて、その伯父って人も、ヒロインが好きというより「彼女の美しさを美術品のように愛でている」だけの人で、裕福な暮らしをしてるけど、気持はどん底な人。
 
この二人がいろいろな事を経て
「お互い寂しそうな目をしている」
「あなたの手は暖かいのね」
とかいうロマンチックな事をいいつつ惹かれていく、と。
 
まあ、ヒロインに関しちゃ、余りの不幸に同情はします。
ようは愛する男にだまされて売られたんだもんね。
しかも旦那になる人は、愛情ではなく、美術品のように妻を愛でるというという感覚。
鬱屈したものを抱えて、ネルソンに惚れちゃうのもわかる。
その辺は宝塚だし、物語だから、W不倫だとしてもそれはそれでいいとします。
ただ、子供が出来ちゃうのは容認できない!
一気に生々しい現実味を帯びちゃうんだよ。
しかも、ヒロイン、子供の名前をネルソンと同じにしちゃってるし。
ホレイショー・ネルソンが主人公の名前なので、生まれた子供は「ホレイシア」
これで一気に、ヒロインの不幸な生い立ちがパァァ~っと消し飛んで、ただの「厚かましい女」に思えてきちゃった。
しかも、ナポレオンを苦しめたイギリス海軍の英雄であるネルソンも、不倫の末子供までこさえた馬鹿男、にしか見えなくなっちゃったよ(ーー;)

ネルソンだって、最後には妻に悪い事をした、という気持ははっきりあったわけだし。
お互い惹かれあったとしても、
大人なんだから「踏み越えちゃダメ」な領域があるだろうと思うわけですよ。
個人的に子供までは、許せません!しかもその名前!!
↑まあ、これはあくまで私の感想ですが。
 
で、そのヒロインの夫なのですが。
コレは宝塚歌劇。
そして、演じているのは3番手スターの北翔海莉。
という背景を見れば、ただ単に金にモノを言わせて美人の女を買った、という最低な男ではない、はず。
なのです。
きっと、心の底では妻のこと、溺愛しちゃってるんだろうな、って。つまり、表は鬼畜なんだけど、実はツンデレ?
ただ、その辺の心理描写がない。
暗転直前や、ふとした表情からその辺を推し量るしかないんだね(ネルソンと妻・ヒロインと夫の4人での歌のシーンはあったけど)
確かに北翔海莉はその辺の演技をしていた。が、セリフを含めズバリその辺をはっきり表すものがない。
もっと旦那の心理描写があればよかったのに…。
 
ただ、旦那を徹底的に嫌な男にしないと、ネルソンとヒロインの愛が生きてこないから仕方がないのかな?
実は旦那はツンデレだった、ってことになったら、観客も旦那を応援しちゃうかもしれないし。
ということで、ネルソンとヒロインの愛には、全く興味がもてなくて、ぽや~んと眺めているだけだったのですが。
ただ…これもきっと…
蘭とむが主役のネルソンなら、なんだかんだ言い訳して許容しちゃうんだろうなぁ、と思うから。
ヅカって好き嫌いによって変わるんだな、と思う次第。
 
その蘭とむは、ネルソンの宿敵・ナポレオン
なのに、出番そのものは本当に少ない。
しかも、細かい心理描写とかそういうのをあまり必要としない役、というか、立ち居地で。
(北翔の役の方が、要求される演技は難しいのでは?)
今回は完全トップさん中心の芝居だったので、仕方がないとは思うが。ファンとしては残念至極。
ただ、少ない出番ながら、出るとビシっと決まる格好よさ
ファンの贔屓目が入ったとしても、堂々たる若いナポレオンだと思う!
あと、カツラや見かけの風貌が、池田理代子さんの「エロイカ」という作品のナポレオンに似た感じで作っていた気がするので、また格好よさに拍車がかかってるよっ!
 
あと、書いておきたいどうでもいい萌えポイント
今回軍服モノでもあるけれど。
軍服付属品の長マント。あれ、マジかっこいいっすね!
民衆の暴動が起きて、ヒロインとネルソンが逃げてる時。あの長いマントで自分らをすっぽり覆って隠れるシーンがあって、たまらんかったです。
「すぐバレる!」「逆に目立って隠れてない!」とかのリアルツッコミは抜きにして、
大きいマントは男女が身を隠すにはトキメくアイテムだ~(笑)

そしてショー。
 
これ、ムラでやったのは、いつだったんだろう?
少なくとも、企画をたてた時に、よもや日本列島がこんなに猛暑になるとは思わなかっただろうな、石田先生…
 
太陽をテーマにしたショーです…
ひたすらギラギラした太陽をテーマにしてます。
もうね、ヅカでもこのギラギラ太陽、正直見たくないよ~~~~あちぃっつーの!
 
でもって、太陽=生のエネルギーを表現するもんで、ダンスシーンが多かったように思える。
テクニックが要求されるし、大変なショーだろうなぁ。
特に蘭とむは、ダンスが得意分野とあって、よく踊ってた気が
(って、蘭とむしか見てないんで、私がそう思うだけなんだけど)
 
一番は、日蝕→太陽が復活 がテーマっぽいダンスシーン。
銀のスーツに赤い光沢のシャツで、ガンッガン踊り狂ってたのはすごかった。
(ただ、髪型がサリーちゃんパパみたいだよ…)
太陽復活の歓喜を、全身で表現してました。
ここに出てる子達全員よく踊ってた、と…思う。あいにく蘭とむしか見てなかったけど(;一_一)
 
ただ~さすがに太陽族?とか出てきた時には、引きました(;一_一)
石田先生のセンスって、時々「うわぁぁ…やっちゃったよ」と思う事があるので、今回も私的にはそれ。
なにも蘭とむであんな格好させなくてもいいじゃんか~
 
荒んだ軍人が出てきて、女取り合ってごちゃごちゃやる、まあヅカお約束の場面も、蘭とむの不良軍人っぷりがセクシーでした!
ここでは、後方にいた悠未ひろの荒みっぷりがたまりませんでした
悠未はかつての海峡ひろきに似た風貌で、整った美形ではないけれど好きなのだ。
たっぱもあるし、このままいい感じに成長して「貫禄ある男役」になってくれたら嬉しいのだけれどね。
あの荒んだ軍人の時の目つきの悪さは、充分いける!
 
で、最後の大階段。
燕尾の袖をまくって、「これぞ男役」で踊ったところは色気たっぷりで溜まりませんでしたっ。
やっぱり男役は、眉間にシワを寄せてたり。流し目したり。とにかく気障っちく、色気たっぷりに踊ってくれるのが一番萌えます。

以上、今回はいろいろツッコミどころもイライラしどころもあるけれど、久しぶりに2回見て楽しめた公演になりました!
悠未ひろが、格段にいっぱい見られた事も大きいのかも。
(芝居ではトップの祐飛と一緒に出ることが多くて、祐飛が苦手な私は心おきなく悠未を見られた!)
 
蘭寿とむ
悠未ひろ 楽しめたのはこの二人のお陰かもしれない。
やっぱりヅカは、好きな「スター」がいるかいないかで、テンションが変わるもんだ、とつくづく思った。
蘭とむがいる限り、当分は宙は2回見ようかなぁ。

次回は、雪組。
水の退団公演。正塚先生…いいもん作ってや~