↑公式HPにつば九郎のアイコンあった

攻略対象レベル(笑)

 

予想以上に面白いっちゃ面白いけども

ストーリーの流れはほぼ同じパターンなんすよ

 

当初は野球の試合もダンスもなかなか好スタートとはいかなくて。

ヒロイン杉沢つばめは、広報としてどうやって世間にメンバーのことを知ってもらって応燕してもらえるか考える

そうだ!とりあえず一人をクローズアップして特集してみよう 

→ で、攻略ターゲット決定

そして野球・ダンス・歌の、試合や練習・取材を通して彼のことをもっと知っていく

 

チームとして勝利していくうちに、個人的な問題が発生。

球団職員として程よい塩梅で彼らのプライベート問題に寄り添っていくうちに愛情芽生えちゃう

男性側も杉沢つばめの誠実で優しいフォローと支えに、彼女を深く想うようになり

リーグ優勝っていうの?(日本一になる)を経て、晴れて恋人に

 

と、いう流れ。ほぼどのキャラもこれ

この作品では、困難・問題はヒロイン杉沢つばめ側ではなく、対象男子側の事になるので、いわゆるカウンセリング恋愛的なのになるのかな

だもんで、クローズアップする取材対象選手を選ぶ=攻略対象を選ぶ 時には「さぁあなたは一体どんな問題を抱えてんすかね?」となるプレイヤー(笑)

 

そしてこの作品、乙女ゲームとしては稀にみる、攻略対象と主人公の親が出張るものであった…

 

そりゃあ私だって今まで世に出た全乙女ゲームをやったわけじゃない。でも乙女ゲーにおいて親の存在って無視されがちなのが基本なんですよね。甘ったるい恋愛するときに親の存在は現実に立ち返るし(笑)

リアル現代ものは特にその傾向が強いといいますか

ヒロインのご両親は「海外出張中」で一人暮らし中はよくある←だから問題が起きても両親に相談できず、彼と二人で解決することになり親愛度がアップする

攻略対象の親もほぼ存在感はない。

攻略対象がプロレーサーのゲームをしたとき、事故で入院しても親がこなかったのは驚いた。遠方在住で「今慌てて向かってる」とかではなく、親の影が見えないんだもの(苦笑) おかげで彼の看病はヒロイン一人になり、そりゃもう彼的には親密度UPしまくりよね(彼には両親がいない・天涯孤独という設定はなかった、と思う)

ファンタジー色が強い作品は一概にそうとも言えないけども

 

それなのにこの作品。

攻略対象9人中、6人が個人問題は親子(祖父含む)関係が原因。親の夢の押し付けだったり、家業を継いでほしいからアイドルと野球などけしからん、とかだったり。

また一人は問題ではないけど「息子を見守ってる存在」で出番がある

もう一人は他ほど親子問題は根深くないけど、本人の人格形成に早くに亡くなった父親の影は大きい

つまり実質8人、親の存在を感じることになる

ヒロインの両親だって、かなりなヤクルトファンで、結構インパクトの強い存在だったりする

いずれも顔グラフィックも名前もない。けどセリフはきちんとあるし、ちゃんと親子間で問題解決の話し合いの場を持ったりするのよ

 

そういう意味じゃ恋愛絡みでロマンチックさがまったくなく、極めて地に足の着いた「お付き合いの果てには、いずれ親と顔を合わせ(=紹介)将来は親を含め家族・親族になっていく」ことが容易に想像できるリアル恋愛、な気がします…

そこまで想像する必要はないけど、でもこんなに親・身内が出張ってくる乙女ゲームって他にないと思うわ

 

いやさー、個人的には「ファンタジーじゃない、現代日本が舞台の比較的リアルな乙女ゲー」ってそもそもあまりやんない上に、これだけ身内が絡んでくるとさ…

なんか盛り上がんなくて(苦笑)

本人はめちゃめちゃ、それこそ人生を左右する問題なのはよくわかってます!

でもこう…「目の前の困難を彼と一緒に必死に乗り越えて、お互いを好きになっていく(それがつり橋効果だとしてもさ)」感がね、親とか祖父とか出てきちゃうと一気にリアルになってワクワクしない…

 

それにそれぞれの問題は、杉沢つばめの問題ではない。100%彼側のプライベート事情なので、球団職員という立場的を逸脱して首を突っ込むわけにはいかない。

ただ側にいて話を聞くくらいしかできないんだよね。

乙女ゲームとして、それも盛り上がりに欠ける

 

そういえば!!この作品は過剰なエロがない!

そこは本当に安全・健全。社会人としての常識・節度があって、お互いの仕事を尊敬して将来込でとても健全な、ピュアですらある恋愛模様なのはすごくいい!!こういうの好き。こういうのがいいっ!

最も、お互い相手を好きと認識してお付き合いするところまで行くのは本当にゲームの最後だから恋愛模様、までも行かないんだけどね

 

やはり、実在するヤクルト球団とのコラボ。

あまりイチャイチャフワフワした恋愛色が強いものは出せなかった、のかもしれませんね

 

あとはもう好みの問題で。

やっぱり私は、地に足がつかんくていいかな(笑)

「世界がどうとか」「別世界的・異世界的なとか」「あなた・きみがいなければ世界は」みたいなふわふわ浮きつつ、つり橋効果もあり、双方の親や身内の存在は排除している乙女ゲームが好きです

 

そしてもう一つ

誰かは忘れたけど、攻略男子が「野球を知らない人も、トップスターリーグを見て野球ファンになってほしい」って言ってた人がいたんだね。

これはきっと、ゲーム内だけでの話ではなく、野球に興味がないけどこの作品を手に取った乙女ゲームファンの人=つまり私のような? に対しても語り掛けていると思われる。

だがしかし!!!ごーめーーーーーーーーん

私は全く野球ファンにならないし興味の欠片も出んよ…

昭和、野球放送でどれだけ楽しみにしている好きなアニメを中止させられたと思ってんのさ

平成、どんだけ21時からのドラマが延長のあおりを食らって時間が後ろ倒しになったと思ってんのさ。

あの時の恨み、決して晴れることはないのだ。