キラキラ


小学校の卒業は、わたしにとって泣くための餌にはならなかった。


啜り泣く同級生を見ながら、名残惜しむ先生を見ながら、わたしは少しも哀しくなかった。


施設から通ってた遊び仲間2人と、わたしにこっそり勉強を教えてくれていた転校生の木村さんと4人で帰り道にじゅーすを買って乾杯した。


小学校の卒業は、わたしたち4人にとって・・・『それまでよりはマシな先への出発』だった。



キラキラ


お弁当曜日や遠足に作ってもらったお弁当は美味しかった。


でも、茶色一色のおかずだったので、誰よりも素早く食べた。


くちに出しては言えなかったけど、みんなの色鮮やかなお弁当が羨ましかった。


どうして、あんなに綺麗なお弁当なんだろうって羨むのと同時に・・・それを残す同級生のわがままが余裕にも見えた。


あんなに綺麗なお弁当は・・・きっと自分が作って初めて食べられるんだなと感じた。


事実、わたしは独り暮らしを始めた日にお弁当を作って出かけたが・・・食べる場所を考えていなくて・・・部屋に戻ってから食べた。


鮮やかだったけど、茶色一色のお弁当に勝てる味ではなかった。


あの頃、フタで隠しながら口に押し込んだあのお弁当を、もっと堂々と食べてもよかったんだなぁ~と思った。


美味しいお弁当を、作ってくれて・・・ありがとう。


とても美味しかった


これも・・・言い忘れてた・・・


ごちそうさまでした♪




キラキラ


回想録・・・ぐー


他国の言語を"文字"から勉強するのと、"音"から捉えていくのとでは、習得するスピードが違うと思う。


わたしの体験からいうと、"音"の方がはるかに効率がいい。


加えて、子供の頃の体験だったから尚更ですが・・・半年過ぎる辺りから読み書きは別としても、同級生たちの会話の殆どを理解出来ていた。


しかし、


"理解"できるようになると、新たな"問題"も出てきた。


差別用語の数々が理解できるわけですから、こんどは心に負担がかかった。


テストは算数以外は・・・ほぼ0点。


返された答案用紙を引ったくられて、からかわれた。


「コイツ、また0点だぜ!たーまご♪たぁーまご♪たぁ~まぁ~ご♪」



怒りが込み上げてきて、ぐーで殴った。



西村くんは鼻血を出して大袈裟に泣いた。


先生に謝るように言われるままに、わたしは謝った。(腹の中であっかんべえー!しながら)



次の日は、「キョーボーガイジン!」と言われて また ぐーで殴った。


西村くんはまた鼻血を出して泣いて、わたしはまた謝らせられた。(もちろん腹の中であっかんべぇー!して)



その次の日から・・・


西村くんは、わたしと眼を合わせられなくなり・・・いつの間にかわたしの"子分"になっていた。


余談ですが・・・中学生になるまで・・・大嫌いでした


タマゴが。