スティール・ボール・ラン 1巻 ジョジョ第7部 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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ジョジョの奇妙な冒険第7部スティール・ボール・ラン (1)  の感想ッ!

 

スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックス

スティール・ボール・ラン (1) ジャンプコミックス [コミック]


2017年になってやっと7部を読了したっていうね。
今まで読んでなかったんかーいっていうね。
でもいいの。
遅まきながら傑作を手に取ることが出来た時、もっと早く読んでおけば!と思わなくもないけど、今まで読んでなかったからこそ、今、新鮮な感動ができるわけ。
しかも全巻揃ってるから未完のおそれもない。勢いのままに好きなだけ読み進められる。 

面白すぎて読みはじめると他のことがおろそかになっちゃったのが困ったかな。

ところで、ジョジョ1部から6部までを読まないで、スティールボールランを読んだ人がいたとしたら……どんな感覚なんだろう?
滅多にいないと思うけど、もしいたらどんな気持ちだったのか知りたい。

……なんて言っているわたしの読み方もむちゃくちゃなんだけどね。

ジョジョとのファーストコンタクトは小学生か中学生の頃、週刊少年ジャンプで。
当時のわたしは「ナニこの絵。きも〜い」と読み飛ばした。
少女に荒木絵はハードルが高すぎた。

で、それから幾星霜。
セカンドコンタクトは2ちゃんねるアスキーアートだった。

そう。わたしはアスキーアートから興味をもった人間……邪道で申し訳ない。
(余談だがAAきっかけでカイジやアカギも読んだ。オチャドゾーとかオニギリワッショイとかの時代ね。おばちゃん20年前からネットやってる化石なの)

北斗の拳みたいだと思いながらジョジョの奇妙な冒険 Vol.1ファントムブラッド戦闘潮流  読んだのが懐かしい。
叩かれ覚悟で言うけど、最初の2巻くらいは読み進めるのがツラかった。有名AAというやる気補給所がなかったらドロップアウトしていたかもしれない。

というかね、ジョジョラーにぶちのめされそうで怖いんだけどでも言っちゃうけど、ジョジョって初読のときは物語の前半はあんまり楽しめないんだ。理解が追いつかない。バカってかなしい。でもそうなの。中盤になって面白さにグイグイ引き込まれる。そして2回3回と繰り返し読んで、やっとそうだったのか、ってじわじわ感動したりする。

だからジョジョリオン の感想も書けない。頭にハテナ❓マークが飛び交っていて、ぜんぜんまとまってないから。20巻が出る頃には追いつくカモ。




やたら長い前置きはこのくらいにして。


スティールボールランの主役、最初はサンドマンかな?って思った。
ジョジョが主人公じゃないシリーズ?新しい!ってね。

でも違った。
(波紋➡︎スタンド➡︎鉄球ってこと?という予想も覆された)



この『物語』は僕が歩き出す物語だ……
肉体が ……という意味ではなく青春から大人という意味で


どういう趣旨の物語なのか親切に説明。
そう。スティールボールランはジョニィ・ジョースターが歩き出す物語なのである。
ここ重要。テストに出るから!
最後まで読んでから再度このページ読むと泣けてしょうがないからね!

でも、ジョジョ(=ジョニィ)が主人公なのはそうだけど、1巻表紙を飾っているジャイロも主役だよね。ダブル主演。シルシルシル……って球状のものを回転させたくなる。





最初期のジョニィは調子にのったリア充チャラ男。
人気ジョッキーで女の子にモテモテ、地位も名声もある。
しかし黄金の精神は無かった……いや、あったとしても眠っていた。
ジョジョの主人公なのに黄金の精神がないなんて困っちゃうよね。そんなのジョジョじゃないよね。まあ歴代ジョジョも紳士だったのは1部のジョナサンだけだったけど。

紳士で正統派のジョナサン・ジョースター。
明るくて臨機応変なジョセフ・ジョースター。
不良でぶっきらぼうだけどやるときゃやる空条承太郎。
優しい東方仗助。
目的意識がしっかりしてるジョルノ・ジョバーナ。
へこたれない空条徐倫。

ジョニィは歴代ジョジョに比べて、登場時に一番ふわふわしていたジョジョかもしれない。
だからこそ、甘ったれのチャラ男だったジョニィが奇妙な冒険を通して黄金の精神を発揮するに至る物語として、他の部とは違う感動があるように思える。



横入り……ズルは良くない。
が、すぐにそのツケを払わされる。
自業自得というには大きすぎるツケ。

だけどこれが必然だったんだろうな。



ジョニィについてはこのくらいにして。

スティールボールランは、レースの物語。
スタートしてゴールする。

頂点はつねにひとり!
しかし、勝利者がいて敗北者がいたとしても、そこに失敗はない。

スティーブン・スティールもそうだし、ジョニィ・ジョースターもそうであるように、ジャイロ・ツェペリやサンドマンがそうであるように、彼らは挑戦したのだから。



それはそうとして、モハメド・アヴドゥル的ウルムド・アブドゥル氏、リタイア早すぎ……