ガラスの仮面1巻-1 千の仮面を持つ少女 あらすじと感想 年越し蕎麦 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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北島マヤは一見平凡な少女だった
けっして美少女ではなく 成績もよくはなかった

ガラスの仮面、1巻。
マヤの初登場シーン。可愛い。
お目目キラキラで足も長くて、美少女扱いしてもよさそう。

昔の少女マンガの主人公ってよく走ってたなあ。

母親は小さな中華料理店のしがないすみこみ店員ということだが、学校から帰宅してすぐに出前に駆り出されているマヤも店員だと思う。
バカだグズだと罵られてるけど、こんなに働かされていれば学校の成績がふるわないのも仕方がないんじゃないか?
もっともヒマがあったらドラマや映画を盗み見するマヤだからどう転んでも優等生にはなれそうもない。
伊豆の踊子 [DVD]
山口百恵
EMIミュージック・ジャパン
2000-10-25


出前のときにサボって盗み見していた伊豆の踊子は、多分この山口百恵主演の作品だろう。
大人気アイドル主演の映画、たしかに観たいだろうね。

お芝居を見るのが大好きなマヤだけど、ど貧乏で家(中華料理店に間借りしているから自宅ですらない)で自由にテレビを観ることもできない。
中華料理店のオーナー娘、杉子はドラマよりバラエティー派。

ドラマの続きを盗み見るためなら雪降る夜に屋根をつたうこともいとわないマヤ。

そうして必死に観たお芝居の内容は、一言一句忘れない。所作も完璧に覚えている。
完コピしたお芝居を公園で子どもたち相手に披露するのがマヤのひそかな愉しみだ。

それを覗き見る黒い影…
マヤの行く先々で存在感を放つ、黒夫人。

なんだかヤバイ!ということは鈍感なマヤにもわかる。
追いすがる黒いドレスの怪しい月影先生を振り切って逃げるマヤ。
この黒い影月影先生から逃げ切れないことに、まだ気付いてない。


マヤがめちゃくちゃ観たい舞台、椿姫のチケットを見せびらかす杉子。
椿姫の観劇をデートプランに選ぶ杉子のボーイフレンド松本君、なかなか大物である。

マヤへの自慢と嫌がらせで「出前全部やったらチケットあげてもいいわよ」
中華料理店なのに年越し蕎麦の出前が120件。
なぜ?中華料理店なのになぜ年越し蕎麦?いっそ蕎麦屋になったらどうか。

そしてデートのチケットなのに食いつく我らがマヤ。
いやいや…松本君の立場を考えようよ。


本気で食らいつくマヤにひっこみがつなかくなった杉子があわれ。
常識が通じない相手をヘタに煽ってはいけない。

冬の海に飛んでいったチケットをダイブして掴んだマヤの形相にビビりまくり。
イジメたつもりがイジメられたみたいに。

松本君の気持ちは置いてきぼりのまま、とにもかくにも椿姫のチケットをゲットしたマヤであった。