最近、パワーメーターの数値について考えることがあった。
FTPが何ワットだとか、
パワーウェイトレシオが何倍だとか、
確かにそれは分かりやすい指標だ。
でも、はっきり言っておきたい。
FTPが高いのが偉いわけではない。
パワーウェイトレシオが高いのが偉いわけでもない。
もっと言えば、
パワーメーターの数値が高く出るか低く出るかなんて、
競技の本質から見れば大した問題ではない。
パワーメーターは、
「自分が強いかどうか」を証明するための道具ではない。
自分がどうすれば強くなれるかを知るための道具
だ。
ここを履き違えると、
練習が「成長のため」ではなく
「数字を守るため」になってしまう。
例えば、同じインターバルをやったとして。
先週は300Wで5本できた。
今週は290Wしか出なかった。
この時に大事なのは
「10W下がった理由」を考えることだ。
疲労なのか。
睡眠なのか。
暑さなのか。
補給なのか。
それを見つけて、
次に活かす。
これが
パワーメーターの本当の使い方
だと思っている。
逆にやってはいけないのは、こういう考え方だ。
数値が下がった
↓
機材を疑う
↓
数値が戻るまで落ち着かない
これは
トレーニングではなく
自己防衛
になってしまっている。
極端な話、
もし自分のパワーメーターが
実際より20W低く表示されていたとしても、
それを基準に練習を続けていれば問題はない。
なぜなら、
大事なのは絶対値ではなく、変化
だからだ。
- 250Wが260Wになった
- 同じ250Wでも楽に感じるようになった
- 同じ出力で長く走れるようになった
これが成長だ。
レースでも同じ。
勝つ人は
FTPが一番高い人ではない。
パワーウェイトレシオが一番高い人でもない。
最後に前にいる人
が勝つ。
それだけだ。
だから、
もしパワーメーターの数値が思ったより低く出たとしても、
落ち込む必要はない。
もし思ったより高く出たとしても、
誇る必要もない。
数字は
自分を飾るためのものではなく、
自分を整えるためのもの。
パワーメーターは便利な道具だ。
でも、それをどう使うかで
ただの数字にもなるし、
強くなるための地図にもなる。
大事なのは
数字そのものではなく、
その数字をどう受け止めて、どう積み上げるか。
そこに尽きると思う。