さあ
久々の
勝つために劇場が始まるよ
では
スタート❗️
ピピーッ！
お母さんダメだょ
ハイこっちに来て！
あぁ〜やっちゃった
2段階右折だぁ
お母さん
急いでました？
お母さんって
確かにお巡りさんは
私の息子と同じぐらいかな
けど
おねぇさん
と言ってよ！
と心で呟く
素直に認めて早く会社に
行かないと
ハイじゃあ
ここに指紋を押してください
では
気をつけて走行してくださいね
あぁ違反金払うのに
何時間残業しないといけないか
おはようございます💢
おはようございます！
アレ？
マリさんなんか機嫌悪そう！
同僚で20歳も歳下の
男性社員のユウキが声をかけて来た
2段階右折で捕まった💢
えぇぇ
ユウキ
顔が笑ってるよ
えっそうですか（笑）
ちょい前にスピード違反でも捕まって
ませんでした？ニャ
それは
1年前の話し！
だから原チャリ通勤なんか辞めて
車でに通勤したらいいのに
私はね
1秒でも布団の中にいたいの❗️
けど
急いで来て捕まったら
意味ないやん！
ユウキうるさい！苦笑い
はーい（笑）
私は50代バツイチ
息子2人は独立して家を出て
年老いた母と実家で2人暮らしをしている
営業と事務職といった
形態で仕事をしている
車通勤をしないのは
朝をゆっくりしたいからなのと
母との時間を取りたいからである
会社は通勤時かなり混む
だから
ここ10年ぐらいは
原チャリで通勤している
が
最近、原チャリの調子が悪い
今日も同僚のユウキと
バカ話しをしていた
ユウキに
最近原チャリの調子悪いんだよね
マリさん新しい原チャリ買うの？
ユウキどこか知り合いのバイク屋さん
しってる？
う〜ん
バイク屋ねぇ
あっ！そうだ！
マリさん自分のスクーター
買いませんか？
ユウキのスクーターって
大きなやつでしょ
うん
コンビニに行ったりするのに
って買ったけど
もう乗らなくなったからね
マリさんなら5万円でいいっすよ！
けど
免許持ってないし
免許なら
6万ちょっとで取れますよ
えっ！
けど私車はオートマ限定で
ギヤ操作なんて出来ないよ
フッフッフッそれがねマリさん
小型自動二輪オートマ限定
って免許があるんですよ
何それ？
ユウキから詳しい話しを聞く
ほぅなるほど
それならユウキのバイク買って
免許を取っても新車の原チャリを
買うより安いな
そうですよスピード違反や
2段階右折違反で捕まらないしね
そっそれだ‼️
それが一番‼️
それから
私の教習所通いが始まった
初めてのピッグスクーターは
思いの他デカく感じる
クランクやS字が
バイクの大きさを感じてしまって
上手くいかない
補習を受ける
マリさん
教習所どうですか？
とユウキが聞いてきた？
余裕よ余裕‼️
舐めないでね
こう見えても私
高校生の頃
黄色ジョグのまり❗️
って言われてたんだから
何それぇぇぇ
と大爆笑のユウキ
今で2時間の補習を受けてるのは
内緒にしなきゃ
だんだんビッグスクーターの
大きさに慣れると
だんだん教習所も楽しくなって来たら
卒検になり無事合格！
ユウキ
免許取ったよぉ
と言い5万円を渡す
ハイ確かに!
意外と簡単に免許取れたでしょ
まっまあね
2回の補習の事は内緒にしよう
この前からバイクを
整備してて今絶好調ですよ
そうなのね
ありがとうユウキ！
じゃあ
今度の土曜日に納車って事で
家に取りに来てくださいね
ユウキありがとう
取りに行くわ
土曜日
ユウキの家にビッグスクーターを
取りに行く
おはよう
ユウキ
おはようございます
一通りバイクの説明を聞く
じゃあ
私帰るねぇ
マリさん気をつけてね
あっ！
黄色ジョグのマリさん！
と大笑いのユウキ
バイバイする
教習所以外で初めて乗るビッグスクーター
しかも公道
ドキドキ
それも
数分もすれば楽しくなって来た
楽しい！
スピードメーターを
ずっと見ないでもいい！
車の流れに乗って走るって
楽しいなぁ
大きな交差点での
信号待ち
家はこの交差点を直進
だけど右折してみたい
右折すると山の方に向かう
いいか
あの山まで行こう
右折を華麗にこなして山にむかう
原チャリでは
目的地以外に寄り道なんか
しなかったなぁ
今はちょっと走って見たいな
そんなに高くない山道をたのしんだ
途中の道の駅で休憩すると
バイク女子を発見する
なんだか楽しいなぁ
軽く昼食も食べて
午後2時ごろ帰ろうか
と楽しく山道を下る
あと家まで
10kmってところで
エンジンがアクセルを開けても
息をしだして
ゴボゴボ
ストン
とエンジンが止まった
えぇぇぇぇぇ
何でぇ❓
知識の無い私はセルモーターも
回すしか出来ない
キュルキュル
エンジンがかからない
ユウキに電話だ！
ユウキが電話口に出たが
とてもうるさい
ユウキ
エンジン止まった
何を言ってる聞き取りにくいが
ところどころ聞こえた話しをまとめると
今パチンコに来ていて
絶好調であと3時間ぐらいで
終了しそうだから
それまで何処かでまってて
と言われた
はぁパチンコ💢
電話を切ると
どおしよかな
とりあえず
押してみよう
ビッグスクーターを
押すとすぐに
重さを感じて立ち止まる
家までは
やっぱりキツイなぁ
何処か待ち合わせしやすい場所でも
とあたりを見渡すと
数台のバイクが
置いてあるのが見えた
ラッキー
バイク屋さんだ
なんとか
最後の力を振り絞り
バイクを押す
1人の若者が
バイクを触っていた
あのぉ〜
すみません
エンジンが途中で
止まってしまって
見てもらえないですか？
こちらを向いた青年は
申し訳けなさそうに言った
ごめんなさい
ここバイク屋さんじゃなくて
バイク仲間と共同で借りてる
ガレージなんですよ
えっ
あっ！
そうなんですかぁ
すみません
あぁ勘違いした
あんなにもバイクがあるから
てっきりバイク屋さんかと
思ったわ
仕方ない何処かわかりやすいところまで
押すしかないのね
と心の中で呟く
トボトボと押していく
う〜ん
あの方大丈夫かなぁ
どこまで押すんだろうか？
う〜ん
う〜ん
仕方ないなぁ
ハァハァ
重いなぁ
と思っていると背後から声を
かけられた
あのぉすみません
ハイ？
と振り返ると先程の青年が
走って来てくれた
とりあえず
バイク屋さんじゃないけど
俺でよければ
見てみましょうか？
えぇ悪いです
どこまで押すつもりだったんですか？
◯◯◯まで
距離ありますねぇ
とりあえず
見てみます
素人でよければ・・・
ありがとうございます
では
お言葉に甘えて
見てもらっていいですか？
ガレージに戻る
俺は彼女の話しを聞く
情報だと止まるまで
絶好調だったらしい
とりあえず
プラグの確認
プラグの火は飛んでいた
って事はガソリンが来てない可能性か
んっ？
待てよ
心配そうに見ている彼女に質問した
どんな感じで止まったか
すると
走ってる途中で急に力がなくなって
来た
と言っている
慌ててガソリンタンクの
キャップを開けて
中を覗き込んで見ると
やっぱり！
ガソリンコックを
リザーブに回して
少し時間を置きセルモーターを
回すと
グスグスグワァワン❗️
かかった❗️
彼女は飛び跳ねて喜んでる
お兄さんさすがですね
あのぉ〜
ただのガス欠です
えっ！
言葉を失った私は
思わずお兄さんの肩を叩いて
もぉ〜恥ずかしい
と照れ笑いした
次の日
お菓子などを大量に持って
あの
お兄さんのいるガレージに行く
ガレージに到着すると
4人ほどのライダーさんが
話していた
ここのガレージにバイクを共同で
置いているライダーさん達だった
あのぉ〜
お兄さんが振り返る
ああっ‼️
昨日のガス欠お姉さん‼️
4人が大爆笑
私も照れ笑いをしながら
笑う
おぉ〜
お姉さんの話しは
昨日こいつから聞いたよ
って言ってた男性は同年代の
カッコイイライダーさんだった
私は持って来た
お菓子を皆んなに配る
そこから
素敵なライダーさん
4人と話しをした
免許を取った経緯など
営業で鍛えたトーク力で
面白おかしく話した
1人の男性ライダーさんが
気になった
優しい笑顔
あまり喋らない感じ
気になった私は
話しかけた
あのぉ〜何てバイクに乗ってるんですか？
赤い綺麗なバイクを指刺して
フォーワン
カッコイイ
んっ？
何か聞いた事がある
記憶を遡ると
私には兄がいて
その兄がフォーワンが欲しい
って言ってなぁ
けど
CBX400Fにしたんだ！
その時
フォーワン
フォーワン
と言ってた
その事を思い出して
その気になるライダーさんに
話した
すると
自分も学生時代欲しかったけど
お兄さんと同じ様に
CBX400Fを買ったよ
って言って話しは大盛り上がりした
そろそろ
お邪魔かもしれないので
帰ろうとすると
フォーワンの素敵なライダーさんから
今度の土曜日に一緒に
近場でも走りませんか？
キャーッと内心喜んで
ハイ！
けど
私
初心者ですし
スクーターだし
遅いですよ
内心
一応もったいつける（笑）
大丈夫
皆んなで楽しく走りましょう
えっ2人きりじゃ無いんだ
残念だけどあたりまえか
と内心思いながら
よろしくお願いします
と連絡先を交換した
で
ガレージを後にした私
帰って来て
自分の部屋にあるカレンダーに
次の土曜日に花丸のマークを
赤マジックで書いた
花丸の下には
ツーリング
と書いた
さあ
これから
てるてる坊主を作るよ
天の神様
土曜日晴れて
と願った。
終わり
久々の短編小説
どうでしたか？
皆さんの感想コメントが
あると次回も書く意欲になります
（笑）
自分達は
HONDA CB400F
をフォーワン
と呼んでました
ヨンファ
と呼んでいるところもありますよね
この三連休で唯一
晴れマークがある土曜日
何処行こうかな
飛行機を見に川に行こうかな
やっぱり
やめて何処か違うところに行こうかな
では
楽しい週末を過ごしてね