芸術は理屈で説明できないこと、常識を超えたこと、合理的に判断できない衝動、欲求から創作意欲が湧いてきます。

 

画家のゴッホの作品には魂の叫びがあり胸を打たれます。音楽家のモーツァルトやベートーヴェンも神童とあがめられていましたが、人間なのでいろいろ問題は抱えていました。


芸術家自身の人間性は謎に包まれていても、その才能や芸術作品から励まされ勇気や元気をもらっている方は多いと思います。

 

社会通念から外れていても偉大な芸術家として素晴らしい作品を産み出したアーティストは沢山います。

それが需要と供給が一致していなくて犠牲の上で成り立っていたのであれば問題かもしれませんが、、、

 

彼は一般的ではない愛情、愛着に偏見を持たれ、嘲笑されることに羞恥心を感じていました。

 精神的苦痛で夜も眠れず、人生の終わりを悟り、絶望の淵に立たされ「生き地獄」でした。

生きづらい世の中だから一人で悩まないで病院へ行くなど第三者を頼ってほしかったです。

 

世間から認められ、賞賛されること、代々受け継いできた芸術家一族の誇り高い名声、輝かしい栄光を守り継承する必要があったのでしょう。

恥じることや誇れないことがあり、病院や第三者の援助に頼れず、自力で問題に取り組まなければならならない絶望的な状況でした。

 

人間は完璧ではないので良いところもあれば悪いところもありますよね。

気がつくと衝動的にやってしまうこと、理屈で説明できない中毒や依存から、やりすぎてしまうこと、感覚が麻痺して自分でコントロールできない衝動があります。

それが社会通念やモラルや「常識」で合理的に裁かれることを怖れていました。

 

家督相続権、相続財産、遺産相続について、家族会議をしていたと思います。

家計図を見ましたが後継ぎがいないので、性的マイノリティへの弾圧や差別も不安だったと思います。

 

情熱を意味するワンドと感情を意味するカップが1枚も出ていないことからも精神的に疲弊してどん底でした。

 

きびしい現実を知ると一気に夢から覚めて絶望してしまうから、知らないほうがよい場合もあります。ベールに包まれてグレーでいてほしい、

夢を壊してほしくないと望みながらも、白黒ハッキリさせたい、清廉潔白であってほしい、真実が知りたいと望む心の矛盾が私達にはあります。

 

いろいろな憶測が飛びかって謎がまだ多く残っていますが、故人のご冥福をお祈りいたします。