![$Street Trash](https://stat.ameba.jp/user_images/20100112/12/ride-a-firstway/30/00/j/t02200220_0490049010373276142.jpg?caw=800)
サムネを仮面ライダーから,『ウォッチメン』のロールシャッハに変更しました。
名前がライダー兄さんだからサムネをライダーにし続けるのは,自分としてはイメージが固定化してしまうようで,あまり気持ちの良いものではない。と言うわけで,自分が好きなヒーロー(ヴィジランテ)をピックアップしてみて,候補に挙がったのがこのロールシャッハ。
彼自身は,何の超能力を持たない武装しただけの人間である。類似したヒーローを挙げるなら蝙蝠を模した“バットマン”だろう。バットマンやロールシャッハも幼いころの体験が基で,ヒーロー活動を行っている。前者は両親を暴漢に殺害された時の悪に対する怒りから,後者も娼婦の息子として生まれた自分の環境と腐った社会に対する憤りからである。
だが決定的に両者を分けるのは犯罪者への対応で,バットマンは犯罪者を殺さないのに対して,ロールシャッハは包丁で脳天を切り裂いたり,腕をへし折ったりと明らかに過剰な暴力を駆使する。双方狂っていると思うが,ロールシャッハの行為は“恐怖の民主主義”に対する反逆とも取れて興味深い。バットマンの悪人を殺せないと言うジレンマを抱えている姿にも感慨深いものがある。その2人の姿には,熱。熱を感じてしまう。
是非,アダルティックなヒーロー作品が好きな方は
『ウォッチメン』『ダークナイト・リターンズ』
この2作品を読んでもらいたいと思う。
『ウォッチメン』には,ロールシャッハ以外にも様々な意味で魅力的なヒーロー達が登場する。この作品ばっかりは, 実際に読め としか言いようが無いので多くは説明しない。哲学,物理学,芸術学から導き出される傑作中に傑作なので読んで損は無いだろう。
正義はまやかし。
正義の中にだって悪はある。
まさに煉獄。
それでも,正義への道を行く彼らの魅力は色褪せることはないだろう。
追いかけている自分のような人間がいる限りは。