暗黒の塔シリーズⅣ+魔道師の虹+

著者: スティーヴン キング, Stephen King, 風間 賢二
タイトル: 魔道師の虹(上)―暗黒の塔(ダーク・タワー)〈4〉
チクタク・マンに攫われたジェイクを救い出し、辛くも<ラド>の陥穽から抜け出したローランド一行。崩壊しゆく街をあとにした一行でしたが、次なる試練が彼らを襲います。待ち受けていたのは、人工知能を持つ特急列車ブレイン。かつては人々の移動手段として、謹直に奉仕していたブレインでしたが、放置されてから過ぎ去った幾年月の間に、冷酷で高慢な自我に目覚めていました。暗黒の塔への道程を進めるため、ブレインに乗り込んだローランドたち。そこで行われるは命を懸けた謎かけ競技会。終着駅までにブレインを参らせなければ、ローランドたちの前途に未来はありません。いかにしてブレインを打ち負かすのか、ガンスリンガーたちの苦難は続きます。
ジェットコースターのような緊張とスリルの連続から始まる本作。前半部はブレインとの対決が描かれていますが、後半部ではついにローランドの過去が語られます。ガンスリンガーとしての初めての旅立ち、かけがえない親友カスバートとアレンとの親交。そして最愛の人、スーザンとの出会い。表面上は平穏に見えても着実に綻び始めていた世界で、懸命に生きたローランドの甘く切なく悲しい過去。心の琴線に触れる感動的な物語、是非読んでほしい一作です。