痩せゆく男 | RIDDLE CRITIC

痩せゆく男

著者: 真野 明裕, リチャード・バックマンタイトル: 痩せゆく男

100㎏以上の巨体を持つ弁護士のハリック。彼はある理由から交通事故を起こし、ジプシーの老婆を轢き殺してしまいます。明らかに運転者の過失による事故だったのですが、彼は警察署長と裁判を担当する判事と手を握り、事実を歪曲し責任追求から逃れます。そこには、被害者がジプシーであるがゆえの差別意識も入り混じっていました。権力者の横暴な振る舞いに憤激したジプシーの長は、3人に呪いをかけ復讐を実行します。ハリックにかけられた呪いは「痩せてゆく」。刻々と痩せ衰えていく自分の姿を見て、呪いが本物であることに気づいたハリックは、呪いを解くために奔走するのでした。

復讐が復讐を呼び、感情の奔流がせめぎ合う悲劇の物語。果たしてハリックは呪いから開放されるべきなのか、それとも報いを受けるべきなのか。読んだ後にまでいろいろと考えさせられてしまう作品です。