ハリーポッターと炎のゴブレット | RIDDLE CRITIC

ハリーポッターと炎のゴブレット





著者: J. K. ローリング, J. K. Rowling, 松岡 佑子
タイトル: ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)

14歳を迎えたハリーポッター。彼はホグワーツに入校して以来、かつてないほど充実した夏休みを過ごしていました。友人のロンの誘いによって、魔法界におけるスポーツ「クィディッチ」のワールドカップを観戦することになったからです。自身も選手としてプレイしているクィディッチ。白熱する試合を観戦して興奮冷めやらないハリーでしたが、試合後の会場付近で不吉な出来事が起こります。暗夜の空に打ち上げられたエメラルド色の髑髏のマーク。それは例のあの人を象徴する「闇の印」でした。一体誰が「闇の印」を打ち上げたのか、事件の真相が判然とせぬまま、ハリーはロンたちと共にホグワーツに戻るのでした。
新学期を迎えたホグワーツ。例年通り新入生の組み分けが行われた後、ダンブルドアからある一大行事の実施が発表されます。それは過去百年以上も行われてこなかった”三大魔法学校対校試合トライウィザードトーナメント” の開催。ホグワーツ、ボーバトン、ダームストラングの三校からそれぞれ代表選手が一人ずつ選ばれ、三つの魔法競技で競い合うこの行事。ハリーは代表選手になることを夢見ますが、代表に立候補できる資格が17歳以上であることを告げられ、あえなく希望は絶たれます。炎のゴブレットによって公正に選出された代表選手たち、各校から一人ずつ名前が告げられた後、ゴブレットはもう一枚の羊皮紙を吐き出します。そこに記されていたのは、選ばれるはずのない”ハリーポッター”の名でした…

日々の喧騒の中にあって、必死に競技課題をクリアしようと奮闘するハリー。挫折しそうになりながらも、周りの助力によって着実に前へ進んでいく姿には、子供の成長を見るような喜びと愉しみがあります。また、ハリーにとってかけがえのない人物の死。死という冷厳な現実に触れることによって、ハリーの幼年期は終わりを告げます。読者にとっても、ハリーが重大な転換点を迎える本作を見逃すことはできないでしょう。