新・海底鬼岩城が思ったよりも良かったので、ブログで書いてみたりしようかと。
以下、ネタバレ注意
海底鬼岩城と言えばバギーちゃん、バギーちゃんと言えば海底鬼岩城。
と言うくらいみんな大好きバギーちゃん。
と言いつつ...
旧作では序盤の海山問答と宿題完了後、海に行ってからやっと登場して、
途中でポケットの中に入れられてから最後まで殆ど出番無しになるし、
機械的な部分が多いので、実は仲間としては(特にジャイスネとは)イマイチだったりします。
にも拘らず、世界を救った6人と並ぶ英雄として重要なキャラ(?)としてしっかり心に刻まれています。
で、今作ではそのバギーちゃんをとにかくピックアップしてくれました。
第一に、バギーちゃんの音声に電子音感が無くなって、「AI搭載の乗り物(ロボット)」からドラえもんと同様に「友達」と言う印象が強くなりました。(一部の毒舌が無くなった点には触れないでおきましょう)
次に、みんなでのび太の宿題を終わらせる前に一度登場させて、「友達」とは何かと触れます。登場を早めた上にただの「乗り物」ではないことを先に印象付けることで、旧作を見たことが無くてもバギーちゃんの大切さを印象付けることになっていると思います。
また、小さくなる機能によって旧作では関わっていない会話にも加わって、海底の集合写真にも入ることが出来ました。これがメチャクチャ大切で、バギーちゃんのロボットとしての在り方から「人は形として思い出を残す」ことを知り、「友達」を知っていく大きなきっかけになったと考えられます。
旧作では3回存在した食事シーンも、バギーちゃんは食事をしないためか1回に抑えられ、それもバギーちゃんを含めた6人でのシーンに変更。しかも寝る時ものび太の部屋で、寝相が悪いお茶目な所も見せます。
ジャイスネが勝手にバミューダを目指して死にかけ、しずちゃんがバギーちゃんを庇う所は変わらず、
ただし旧作ではここまでバギーちゃんはあくまでも「乗り物」として扱われていました。
それに対して、「友達」としての立ち位置を形成しつつも、ロボットとして命令をそのまま実行すると言う、この時点での絶妙な立ち位置を表すことになっています。旧作を踏襲しつつもここまで深い意味を持たせていて素晴らしいです。
その後のしずちゃんにのみ海底人のことを伝えるシーン、
これは3回目の食事シーンでドラがバギーちゃんの言葉を遮った上でしずちゃんにのみ伝えて、
その上でしずちゃんには助けようとしなかったことを咎められ、他メンバーには伝えなかったことを咎められる理不尽な所でしたが、食事シーンカット&バギーちゃんの高性能化によって助かりましたね。
(映像投影にスクリーンを必要とせずその場でOK、演算内容の投影も出来るようになってしずちゃんへ弁明し易かった)
ここからは海底人(特にエルくん)の登場ですが、ジャイスネを助けたのがエルくんになっていて、これが後の海底人の在り方に繋がってくるとは思いもしませんでした。
相変わらず学習ドリームで海底人の成り立ちの説明とジャイスネに対する「これが良い人か?」。
海底人のデザインがしっかり海底人になって、7000年間の対立内容が変化。
国境越えの時に助けられたエルくんの叫びも印象深いものになり、ジャイスネを助けた件も含めて、その後の首相に対する訴えがより強調されていました。
海底人が保守的で卑屈になっていて、エルくんはそれを打ち砕いてポセイドンに立ち向かおうと勇気を出し、
他の海底人も覚悟を決めて戦うようになってくれました。
※旧作では少しずつ戦ってはいたが疲弊して、この決戦にはエルくん以外参加した様子無し
しずちゃんとバギーちゃんの最後の語らいで、ヒトデを飾る謎ムーブから...
(みんなわかってはいるけど最後に形見となる)ネジにおまじないを描くように変化。
「シズカサンノ タメニダケニ ガンバル」だったバギーちゃんが、一番はしずちゃんだとしても、
みんなの友達としてこれを自慢するように。
最終決戦での装備に関しても少しずつ変化しつつ、特にひらりマントの使い方がすばらしく。
(旧作では何故か破れていて謎が謎を呼ぶスネ夫の使い方)
わかってはいたけど、バギーちゃんの特攻...
旧作では怖いからポケットの中に隠れていたものの、しずちゃんのためなら何でもすると言った通り勇気を奮い立たせて特攻。
今作は小型化から、やはり一番好きなしずちゃんのために特攻。
ポセイドン沈黙後はドラメンバーだけでなく、戦っていた海底人もアトランティス軍の停止に歓喜。
最後はエルくんの演説で海底人の明るい未来を示して、日常に戻るどこでもドアでも、地上人と海底人がいつか...をエルくんを交えるようにしてくれました。
おまけにきちんと靴を脱いでドアを通っている。
机の上にはバギーちゃんを含めた集合写真。旧作で深い意味が無さそうだった写真がここまで昇華されるとは...
EDの一枚絵、
地上人が捨てて海底に沈んだゴミに海底人が怒っていたことを今作では海底人に出会う前に示唆していて、クラスメイト達(安雄、はる夫、恐らく吉田、立花さん、川村さん、中村さん etc)と一緒に海岸のゴミ掃除をするシーン
(スネ夫のトラウマのはずの)なんでもアイス棒でみんな好きな食べ物をアイス化して食べるシーン
など、これもけっこう細かかったですね。
もっと色々書きたいネタはある気がするけど、ここまでで。
バギーちゃんが機械的だったのも、ドラえもんやロボ子、チューケンパー、その他のロボットたち
が存在する時代の最新型にしては不自然だったし、
好みはあるだろうけど令和のリメイク版としてはこれで良かったと思います。
例えば新・鉄人兵団で2つだけ残念だった(それ以外は本当に良かった)
・旧作でそこそこ活躍したミクロスの出番が完全に喰われた
・EDが何故か野比家のペットである金魚
新魔界大冒険で謎だった
・美夜子「また髪伸ばしてみようかな」←お、おう?勝手にしてくれ
のようなこともなく、今回のリメイクは文句無しでした。
テレビ放送もされたし、絵世界も色々書きたい気持ちがあったりなかったり。
