【覚書】関ケ原(唄姫合戦)について | D君のDD日記

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「ライブはイマイチだけど推しがいるから好き!」になれなかったオタクのあーでもないこーでもないを書き殴る、否定的考察に基づく独り言。

毎年開催前の頃合に関ケ原唄姫合戦についてツイートしてるので特段大きな変更点や街並みが変わらない限りはこれを参考にされたし。

 

1.関ケ原唄姫合戦って?

別名「SEKIGAHARA IDOL WARS」。岐阜県のド田舎 関ケ原町にある桃配(ももくばり)運動公園を会場に開催されるアイドルフェスである。主催はライムライト(フルッパー、iLIFEその他の運営元会社)。木陰を除いて人工物の日光を遮るものはほとんどないので界隈によってはテントやタープを持参してさながらデイキャンプのように自分たちのベースを設置して、お目当て以外の時間はここで涼を摂る。

 

2.関ケ原ってどこだよ?

岐阜県と言いつつ岐阜県の西端にあり滋賀県との県境に位置する(町内で中部電力と関西電力で分かれる)。辺り一帯広がる濃尾平野の片隅で典型的な「夏暑い、冬寒い」の地域。また伊吹山と鈴鹿山脈の影響で上空が風の通り道になっており冬場は岐阜県美濃地方の天気予報より福井県嶺南地方の天気予報の方が近く、雪の量もこれに準ずる。雪の季節になると名神高速道路あるいは東海道新幹線の不通あるいは徐行のニュースの際に必ず全国ニュースで映像が出ることで知っている人もいるだろう。

 

3.なんでそんなところで?

関ケ原は日本の義務教育をちゃんと受けていれば必ず習う日本の歴史上大きな転換期のひとつである『関ケ原の戦い』の舞台であり、町内一帯がまさに戦場だった。この戦いに徳川家康率いる通称「東軍」が勝利し、江戸時代のはじまりとなる、その機縁となる戦いである。これに因んで「天下分け目の地」の関ケ原をアイドル戦場としているのである(勝ち負けを決める企画は無いが)。なお、今の時代様々な大型野外アイドルフェスが開催されているがTIFと並んでその走りとなった催しであることは言うまでもない。歴史的な戦いの戦場というなら天王山や桶狭間でやってもいいとは思うが、主催の白木さんが岐阜の人だから関ケ原を推しているのだとも思う。ちなみに会場の桃配運動公園を一部とする桃配山は戦の勝者となり天下統一をする徳川家康の最初の陣が置かれていた場所。

 

4.どのくらい田舎なん?

筆者の少年時代で小学校が3校、中学校が2校あったが、現在は小学校も中学校も1つずつしかなく、クラス数もかろうじて2クラスを維持できる人数の2クラス。町内にコンビニはセブン、ファミマ、ローソンが1軒ずつ。このうちセブンは0時以降の深夜帯は閉店するタイプ。宿泊施設はやってるのかどうか分からないような旅館が数軒、ビジネスホテルは無い、もちろんちゃんとしたホテルなどある訳がない。名神高速のインターはあるがこれは古くから交通の要衝であることと先述の雪の影響を加味されてのもの、JRの駅もあるがバリアフリーに一切配慮されていない(車イスの客の乗降は多分無理、跨線橋が階段しかない)、それどころか春から無人駅に降格される始末。もちろんキオスクもない。長年町民からの陳情で駅舎のリニューアルを求めているが一向にその兆しは見えない。また周囲の山からは容赦なく野生動物が襲来する。会場となる桃配運動公園も例外なく、深夜1時2時に行けば望まなくとも野生の鹿と遭遇できる。鹿だけでなく熊(ツキノワグマ)、タヌキ、サル、イノシシ、イタチ、キツネ、ハクビシン、これらの出没は全く珍しくない。ちなみにサルはその他の動物に比べて知能が高く子どもに向かってくる習性があるので、子連れで史跡探訪の際は十分に注意してほしい。

 

5.そもそも「関ケ原」が正しいのか「関ヶ原」が正しいのか。

地名として正式な表記は「ケ」が大きい「関ケ原」。だがその他の「ケ」の字を含む地名に倣ってか、「関ヶ原」が至る所で正しいかのように使われている。本当に正しいのは「関ケ原」である。

 

6.ご飯食べるところはあるのか。

会場を出て目の前の国道を渡ったところにうどん屋「やまびこ路」、その隣にレストラン「G-G DINER」、国道を渡らずに東に歩くと喫茶店「山茶花」(さざんか)、西に歩けばそば屋「幸山」(こうざん)がある。ちなみに「G-G DINER」は近年まで「喫茶 松」という名前だったので地元の人に聞いても十中八九の人が「G-G DINER」では通じずに「松」で通じる。例に漏れず関ケ原も岐阜県すなわち名古屋の属国なので「G-G DINER」も「山茶花」も該当する時間に行けばドリンク1杯頼めばモーニングがついてくる。早めに来て朝食がてら入ってみてほしい。というか正直な地元民の声としては、会場内のキッチンカーにお金を落とすくらいなら周りの店や町内コンビニにお金を落としていただきたい。会場自体町営の公園であって使用料はアホほど安い。直接町に落ちるお金はほんの微々たるものなので、少しでも町にお金を落としていただけたら。。

 

7.フェス会場最寄のコンビニって品切れ大丈夫か?

最寄コンビニはファミマになるのだがこのコンビニ、経営者はコロコロ変わっているがゆうに30年以上同じ場所にある。IWがまだ珍しい頃は店側の把握も甘く弁当や飲料に品切れが出ていたが、ここ2~3年はこの期間だけはド田舎のコンビニには似合わない超大量の弁当や飲料や氷を仕入れるので枯渇することの心配は無用。またこのコンビニから西(駅方面)に300~400mほど行ったところに、岐阜県では結構シェアを強めているドラッグストアーの「ゲンキー」がある。(ウエルシアとかドラッグスギヤマみたいな所謂「薬も置いてる何でも屋」)ここでPBの安い飲料を調達することも可。ちょっとした弁当や総菜も置いてある。ちなみに街みたいに自販機が点々と置いてあったりしないから数少ない店でちゃんと買っておくこと。

 

8.トイレとかどうなん?

これが最大のネック。あるにはあるが数が少ない上にキレイではない。トイレは公園事務所横と野球場前にあるがキレイとは言えるシロモノではない。強いて言うなら徳川ステージが設置される野球場前の多目的個室トイレが唯一の女子トイレと考えてもらって差し支えない。正直女の子には酷だがこの唯一の個室トイレに並べとは言いづらいので、ある程度膀胱の様子を感じ取ってコンビニまで歩くか、休憩とか食事までガマンされて周囲の店のトイレを使うのもひとつの案として頭に入れておいてもらいたい。大型フェスでトイレは実は隠れた最大の懸念事項。それもあってか、先の6月に行われた『RAD JAM』での公式のツイートはまさにパワーワードなのである。

 

ここまで会場その他についてざっくり紹介させていただいたが、とにかく関ケ原町そのものは過疎化進むド田舎で施設については正直足りない部分ばかり。なのでここから先は範囲を広げた情報を載せておく。

 

・最寄りのホテル-24時間営業スーパー

場末のラブホ的なものが関ケ原にあるにはあるがそれはノーカン。宿泊施設としてちゃんとカウントできるホテル情報。最寄はココ。コンテナハウス的なホテル。一応一通りの設備はあるし、すぐ目の前にマックとセブンがある。関ケ原の隣の垂井駅が最寄りだが、駅から少し遠い。歩くと10~15分くらい。

 

もう少しちゃんとしたホテルとなると利用しやすいのはココ。関ケ原の2つ東の大垣駅前。安心のアパ。大浴場あり。そのかわり駐車場なし。

https://www.apahotel.com/hotel/tokai/gifu/ogaki-ekimae/?utm_source=google&utm_medium=maps

 

線路はさんで逆側でココ。駐車場あり。

 

ちなみに最寄の新幹線駅は名古屋でなく米原になるのでそっちで宿を確保するのもひとつの手。実際過去にココをメンバー一行の宿として確保していたアイドルもいる。安心の東横イン。

 

ちなみに関ケ原から電車に乗れば大垣にも米原にも乗り換えなしで行ける。所要時間は米原まで約20分、大垣まで約15分。ただし米原の場合は、米原がJR西の管轄(JR東海と西の境界駅)なので交通系ICカードが使えないので切符を買わないといけない。

 

大垣のどちらにしても大垣駅の南側すぐに24時間営業で食品が鬼のように安い「ラ・ムー」というスーパーがある。時間帯によってはここは日本かと思うくらい外国人客だらけになる。1本20円くらいのペットボトルのお茶(500ml)とかがある。ちなみに米原駅の周りには本当に何もない。

 

ただ「安すぎて心配」という人もいるだろうから車があるならもう少し足を伸ばして安心と実績のイオングループ。同じ敷地内には銭湯もある。パチ屋もある。ゲーセンもある。目と鼻の先に小学校と中学校があり、ここの建設時に出店計画が飛ぶとか飛ばされるとかいろんな騒ぎになったが結局共存している。

 

・関ケ原って観光地とかないの?

『関ケ原の戦い』の舞台なので史跡は腐るほどある。が大抵の所は案内板やちょっと整備がしてあるだけで雨ざらしだし場所によってはそれこそ野生動物の危険な気配漂うところもあるのでそのつもりで。手軽に関ケ原の戦いを探訪したくば、関ケ原駅から北へ行くと町役場の向かいにあるのが『岐阜関ケ原古戦場記念館』。ちなみにこれ町でなく県の所有物。町の財政は前町長のなかなか狂ったやり方のせいで未だに火の車、古くなった歴史民俗資料館を建て直そうにもお金がなかったので県の介入を支持して別で新しく建てられた。一応何か食べるところもあるらしい。

 

そのほか徒歩だと距離的にちょっとあるが『関ケ原ウォーランド』という超B級スポット。敷地内には戦場を縮小したかのように武将のコンクリ人形が配置されている。ちなみにここは公の建物ではなく民間のもの。ここの欠点は浅野祥雲作の配置されているコンクリート人形があまりにも気持ち悪く、妙にリアルでもあり首実検のシーンが再現されているのだが子どもが見たら間違いなくトラウマになるであろう部分も存在する。また若かりし頃の宮本武蔵の像もあるがファンタジーを見ていた人たちはその出で立ちに幻滅すること間違いなし。すぐ横に『レスト関ケ原』という食事処がある。

https://www.warland-web.com//

 

比較的歴史の新しいところだと『旧陸軍火薬庫跡』。駅から歩くのはかなりキツイ。ただ行った先の火薬庫跡は当時の姿そのままで洞窟のようになっていて所によっては涼しい所もあるし、そのすぐ先に『関ケ原鍾乳洞』があり、ここは鍾乳洞そのもので年間通して16~7度でかなり涼しく感じる。ここでも確かソバを食べれたはず。