先日、録画していたある番組を見た

最初は片手間の流し見で・・



発展途上国で 医師 として働き

そこで生きるしかない貧しい人達に 自分の人生を捧げる

50代後半 (だったと思う) 女性のドキュメンタリー

番組中盤のインタビューで彼女が

「40代になって・・あぁ、もう子供は産めないか・・・となった時に覚悟を決めたと言うかな。
決めざるをえなくなった。
それまでもね・・今だって時々ね・・寂しい・・・寂しいなぁ~と思うことはいっぱいあったの。( ここでハラハラと涙が )
でもね、その年齢を過ぎた時に
あぁ彼氏欲しいな~ とか 結婚したい とか、もう、考えるのはやめた。」 と

この話をするとどうしても涙が出ちゃうんだよね、と

素の、女性の顔を覗かせて

化粧っ気のない頬を伝う涙を拭いながら 語っていた


あきらめた、もう諦めがついた、と言いながら、「覚悟を決めた」 のにまだ泣ける・・・

あああ~めっちゃわかる!めっちゃある!!!

と、その言葉で画面に引き込まれた


医師の資格を持ち、英語を操り、強い志を抱いて続けている仕事

不衛生ゆえにマラリアが蔓延する地域で

この自分を頼りに、病気の子供を抱いて 遠い所から何時間もの道程を歩いて来る母親達に

慈愛に満ちた顔で 診察をし投薬をし、そこで出来る限りの治療を施し、助ける

一方で、NPO法人の代表として様々な場面で

現地の人を相手に 男性顔負けの厳しさを持って果敢に交渉する

そんな彼女の中の、普段は眠らせているであろう

女性らしいどうしようもない心情が不意に出てしまうのを見て

私の何かが強く共鳴し、一緒に泣いていた ( 涙もろいので感動したりですぐ泣いちゃいますが )

医師 という選ばれた職業に就き

崇高な志のもと、厳しくてもやりがいのある職場を選び

沢山の人から日々感謝される

そんな 生き甲斐 と やり甲斐 のある人生を送る人の 一番の泣き処 が 「寂しさ」 だなんて


足りないもの って、究極 そういうこと

その程度 なのに、どうしようもなく 全て

これこそが人間の本質だなぁと、突き刺さった






大好きなバンドマンを見ていつも思うのは

こんなに整った顔立ちで生まれたら さぞかししあわせだろう

賢くて、大勢の人を魅了する魅力的な声まで持っている

なんと恵まれた人生か・・・と

でもその彼は、20歳くらいの頃  毎日 「死」 に憧れていた、と言う

自殺したい とまでは考えないものの

毎朝目覚める度、「ああ、オレ、なんでまだ生きてるんだろう」 と

毎日 目が覚める のが本当に苦痛だったと


とても綺麗なお客様は 「この エラ が憎い」 と言い 
( 私には全く気にならないどころか、いつお会いしても 素敵だな~美人だな~ と思うのに )

スタイル抜群のお客様は 「年と共にどんどん体の線が崩れて来てな~」 と・・・


他人から見れば 「もう十分やん 」 なのだが、自分のこととなると

もっと素敵に

もっと上を

まだ足りない

まだまだ上がある となる

欲は尽きない、それが人間





私も、過去であれ現在であれ

これが出来ていたら・・・

あれが手に入ったなら・・・

と望む事はいくつかあるが

中でもひとつだけ

どうしてもこれだけは欲しい、と望んだものは

どうしてもどうしても この手には入らなかった



欲しかったもの、足りないと思うものが  「無い」 「手に入らない」 のは辛い

自分の努力次第とは関係ないものほど せつないけれど

その、どうしようもない寂しさや

いろんな飢餓感を抱えている哀しささえも

生きる上では必要なのではないかと思う


いつも充実しまくっていたら

望みをすんなり手に入れることが出来たとしたら

実際 退屈過ぎるだろう

逆に、生きるということに 楽しみ が無くなってしまうのではなかろうか

もちろん

ナイナイナイ・・・ではなくて

「足るを知る」 こと

「ある・持っている」 の方に意識を向けること が前提であるが・・・




4月22日

実家との移動日を除いて、今月初めてのお休み 「仕事しない日」 でした

休みが 「無い」 大変さを見るか

仕事が 「ある」 有り難さに焦点をあてるか

( ここまでくると結構極端なので もうちょっとバランス取れよって話なんですが )

結局、自分にとってどちらを見た方がしあわせか・・ということですね


もっと楽々とお金を遣える経済力が欲しい とか

(実家にいる時は)もっと自分の時間が欲しい とか

それこそ、上記のドキュメンタリーの女性ではないけれど

好きな人が側に居て、彼といろんなことを共有出来たなら とか

今 持っていないものだけを見れば、寂しいどころかちょっと虚しくもなりますけど

私の施術が良いと言って来て下さるお客様がいて

他愛もないことを話せる友人がいて

気にかけ合い、助け合える姉妹がいて

めったに会えなくても とても大切に思えるひと(息子) が存在する

一番は

自分が望んだスタイルでやっていけてること、生きていけてること

「足りないもの」 なんて

数えれば、欲を出せば、きりがない

それよりも

「私は、なんて自由なんだ~!!!」 と

手にしているものの大きさに ちゃんと気づくとあら不思議・・・

「ああ、しあわせ❤」

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

それでも もしかしたら 

しあわせと思った1分後には、また落ち込む時だってあるかもしれない

( いや、実際よくある!)

けれど

それで良いかな~と・・そんなぐらいでちょうど・・・


落ち込んだってええねん

そのうちまた上がるやろ 笑







あ~花がキレイ~⤴と単純に上がる 笑笑