ストッキングはお触り禁止!スキンシップは別にいいのだけどさ。ストッキング履いた足を、なでまわさないで!リボンの模様のついた、お気に入りのストッキング履いて行ったら、お仕事終わった時に、太ももの辺りがいっぱいひっかかれて破れていました…。悲しい。
ricoricoはかわいい。男性の目をじっと見つめ、よく話しを聞き、笑い、はしゃぐ。私に出来ない事を簡単にやってのける 。失敗にもへこたれず、男性の罵倒にも笑顔で応える。普段はプライドや周りの目を気にして出来ない事、出来ない格好が出来る。ricoはとても自由だ。そんな女性だ。
失恋のこと私がキャバクラに出会ったのは、私が半年思い続けた彼に、振られる前の事だった。いつもの帰り道、いつもは素通りのはずだったのに、その日に限って、スーツ姿の男性に声をかけられた。「おねえさん、キャバクラとかやってみない?」お決まりのセリフだったけど、何故かその時は無視も出来ず、とりあえず、名刺だけ受け取った。初出勤は、振られる4日程前。相手の方とうまくいかないストレスに、初めての世界。正直、ストレスだった。お金を稼ぐ事は嫌いではなかったので、時給の良さで割り切った。そして失恋。好きだった仕事にも身が入らない。それもそうかもしれない。好きではじめた仕事は、何時の間にか、彼に認められたい、その一心で打ち込んでいたのだから。彼は会社の上司だったから。会社に行くのにも気が重い。振られてからしばらくは、毎晩飲み歩いた。泣いてばかりだった。そんな私が、たったの二週間で立ち直った。仕事をはじめた頃と同じ、意欲に満ちて、前向きで、そして笑顔で会社での一日を過ごせるようになった。二週間の間、私がしていた事。最初の一週間は、会社をさぼりまくった。幸いにも、そういう自由とわがままが多少は憂慮される仕事だった。そして次の一週間、会社には来ても、仕事は手につかなかった。帰りに本屋に寄り、復縁の本や、自己啓発の本をたくさん読んだ。そして、夜はキャバクラで働いた。すると、次の週、何故か笑顔の私がいた。彼の事も少しは気になったが、前ほどではない。帰りには、他の社員に接するように、話しかける事も出来た。私が笑顔なので、彼もそんなには警戒していない。ぎこちなくも、久々の会話だった。こんなにも気分が穏やかになれたのは、きっと、キャバクラのおかげだったと、私は思っている。キャバクラはあくまで仕事だ。でも、仕事とはいえ、そこは特殊な業種なだけあり、私がする事といえば、お客さんと恋をする事だった。根っからの恋愛体質の私は、一人の大切な人によって負った傷を、沢山の男性とのコミュニケーションの中で、少しづつ癒していったようだ。綺麗に着飾った姿を見れば、それだけで男性は満足だ。そして、綺麗だね、かわいいね、と手放しに褒めてくれる。私がにっこりほほえめば、笑顔が良いと、相好を崩す。人生2日目の勤務だったけれど、場内指名ももらった。私の身体に触れる男性がいれば、それだけ、男性の欲望の対象になり得るのだと安心した。あくまで客とキャバ嬢。嘘とでまかせの世界だけれど、その嘘は、私のエネルギーになるに、十分だったらしい。平日は会社員、週末だけ、私はキャバ嬢のricoになる。そうして、いつか、ricoが居なくても、私が私らしくいられるようになった頃。もう一度だけ、頑張ってみようと思う。ricoは私に、パワーと、勇気をくれるのだ。