こんにちは、りこです。

 

 

 

 

私は漫画が好きです。

 

 

 

 

漫画は今やもう、文化ですね。

 

 

 

 

私が小さい頃は、まだ両親世代なんかは「役に立たない漫画ばっかり読んで!」という人、今より多かったんじゃないかな?

 

うちは特に父親がそうでした。

 

 

 

父は ザ・真面目な人でテレビはニュース以外は悪、漫画は教育漫画以外は悪 というイメージを持っていたんだと思います。

 

私たちきょうだいは1週間に一回30分のドラえもんだけを見ることを許されていた記憶...小学生低学年くらいまでだったかな。

 

まぁ今考えたら ドラえもんが教育上良いのかどうかというと、お風呂覗くしジャイアンの暴力もすごいしのび太はドラえもんに頼りっぱなしだしいろいろ問題があるような気がしますが・・・あの頃はよしとされていたんですね。

 

小学校五年生になったら突然コーヒーを飲んでも良くなったと同時に、テレビでやっていた洋画 午後9〜11時までのを観てもいいと許可がでたのを覚えています。

 

あれで映画を観まくって、エイリアン4のビショップが後ろからエイリアンに真っ二つにされるシーンがトラウマになったり、エルム街の悪夢のフレディが怖くて眠れなくなったり、シュワちゃんのコマンドーを観て大ファンになったりしたものです。

 

あと、ネバーエンディングストーリーの主人公、アトレーユを見て、こんな女の子のような綺麗な男の子がいるんだ!と衝撃を受けたのを思い出しました。

 

最後の「幼心の君」よりアトレーユの方が美人!と思ってたな・・・。

 

 

 

 

うん、時代を感じる。

 

 

 

まぁ、テレビの件はさておき。

 

 

 

 

 

 

私とのこには姉と弟がいます。

 

 

 

 

この姉が何をしても完璧な人、というか

 

勉強もでき、料理もでき、ピアノはプロ級、絵までうまいという・・・

 

下3人はこの人に多大な影響を受けています。あ、弟はまたちょっと違うのかな。わからん。

 

 

 

私が絵を好きになったのは姉が描いてるのを見たから。

 

私もそんな風に描きたいなって思って真似ばっかりしてたんです。

 

 

 

 

姉は漫画が好きで 大きくなってからもそれはもうたくさんの漫画を持っていました。

 

 

 

私はそれをいつも読んでいました。

 

 

 

なんとなく、姉が面白いと思ってるなら面白いに違いない、という感じだったんだと思います。

 

案の定、全部面白かったです。

 

 

 

 

印象に残ってて今も好きな漫画は「お〜い、龍馬!」と「イズァローン伝説」。

 

「イズァローン伝説」は今でも買いたいくらいに好きだったなぁ。

 

 

 

 

 

なんだか今日は昔話が多い。

 

 

 

でもそれで終わりじゃありません。

 

すみません、前置きが長すぎた。

 

 

 

 

私は子供ができてから、映画館はもちろん 家でもゆっくり映画を観るということができなくなったし、漫画もほぼ読まなくなりました。

 

 

きっと隙間時間を見つけて観たり読んだりすれば良いのだろうけど、途中で邪魔が入るのはとても嫌なのです。

 

多分子育て中のほとんどの人がそう思ってる気がするんですけど・・・

 

気がつけば長男が生まれてから12年も経とうとしている。

 

一番下は5歳。

 

 

 

 

1、2年前から本格的にフリーランスの仕事をしつつも、自分の時間が少し取れるようになってきて、漫画の試し読みをするようになりました。

 

そこでやっと表題の件。

 

面白い漫画はたくさんあるんだけど、いつも試し読みで満足してしまう私が、一巻無料でぐいぐい引き込まれて、日本のアマゾンで注文してわざわざ日本から取り寄せた漫画があるのです。

 

Kindleとかで買いたくなかった、どうしても手元に置きたかった。

 

 

 

それがタイトル「千年万年りんごの子」。

 

 

ネタバレはないつもりですが一応注意で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不幸とも言われる生い立ちながらも優しい夫婦に育てられた主人公雪之丞が

 

育ての親の優しさゆえ、その居心地の悪さに そこから逃げるようにある村の女性 朝日との縁を結びます。

 

夫婦になったとはいえ、距離の近い義理家族に戸惑っていたりとなかなか慣れない雪之丞。

 

ある日知らずに村の禁忌を犯したことにより、朝日が「祝福」を受けてしまいます。

 

そこから起こる土着神にまつわる不思議な出来事。

 

その渦中にあって主人公は初めて抱く感情に戸惑い、それを言葉にし、変わっていく自分を感じていきます。

 

今まで心の拠り所なく生きてきた雪之丞は、生まれて初めて失いたくないものを守るために

 

大きすぎる相手との戦いに身を投じていく。

 

主人公の感情の成長と、女性の生き方と またそこに入り込んで心を揺さぶる主人公の叫びに

 

 

 

 

四十路を超えた私、

 

 

 

 

 

 

泣きました。

 

 

 

 

 

 

まぁ私、映画でも漫画でも小説でもすぐ泣くんですけど、昔から。

 

 

 

 

それでもね、この本は本当に読んだ方が良いです。良いですっていうか、

 

 

 

 

 

私には良かった。読んで良かった。

 

 

 

 

 

東北弁で進んでいく物語。

 

村というシチュエーション 気の良い素朴な村人たちの悲しくて恐ろしい秘密。

 

 

最近よくある

 

 

「村ぐるみで隠してる奇習があって、それを見ちゃった外部の人またはモブの村人たちが残虐に殺されていく」

 

 

とかそういう類ではありません。

 

 

 

その穏やかな日常の中で起こる不思議は時に読む人をゾッとさせ、それでいて心を震わせます。

 

作者さんが人の心を深く描いてるんだよなぁ。

 

 

 

 

3巻で終わります。

 

長くなく 短くなく とてもよくまとまった、大満足な漫画でした。

 

 

 

 

 

今からまた読もうかな。

 

いや仕事がたまってるんだった。

 

 

 

一段落したら読むのを楽しみにしておこう。