子どもの頃、夏休みといえば、私は丹波のわらぶき屋根の祖母の家に遊びに行くことがすべてでした。そのために7月中に大方の宿題を済ませ、絵日記と百字帳とお宝の入ったバスケットを持って汽車に乗り込むのでした。帽子もワンピースも靴もよそ行きを買ってもらい、自分ではお姫様になったような気分でした。

 この年になって私は「あの世」とはタイムマシンのようなもので、魂になった私が、行きたい時代の行きたい場所に瞬間移動できる所だと思っています。(そうなら、死ぬのも怖くないし•••) ある時叔母に「死んだらあの田舎の家で100年位はのんびりしてるから遊びに来てね」と言うと「そんなアホな!」と一蹴されました。あ~あ、大好きな叔母にも馬鹿にされちゃった•••