今頃浴衣で何してんねん?と家人に言われましたが、家にある木綿と言えば浴衣しかないんです。私が求めているカシュクールの試作をしてまんねん。

 これは香田あおいさんの「作りたいのはすっきり見える服」に載っている上衣をアレンジしました。本では、カシュクール風に打ち合わせてあっても、左右の見頃を脇に縫い留めて、頭からかぶるデザインでした。確かに紐で結ぶだけだと着姿が安定しませんが、縫い留めてしまうのも味気ないと思い、片方を縫い留めて、片方は紐結びと言う折衷案を考えました。紐の横にスナップも付けているので、写真では結ばずに垂らしているだけです。香田さんの本は若い人向きなので、型紙は15号サイズにして、襟ぐりは狭くしました。袖も筒袖でしたが、寝間着のように見えるので先を5センチ細くしました。

 作務衣とか、カシュクールが好きなのは第一に着やすいから。それに、着物で暮らしてきた人種として、前で打ち合わせる所作が日本人のDNAにインプットされているように思います。