兄からの着信…。


夫が倒れた時から、電話の着信はちょっとしたトラウマだ。

兄からの着信で、もしや、母に何かあったのかと、ひと呼吸してから電話に出る。


聞くと、兄は会社の健康診断で引っかかり、町の医者に行き、CTなど撮ったが、ここではわからないのでと少し大きい病院の紹介状を渡された。

少し大きい病院に行くと、もっと大きな県立病院に行くように言われたと。

県立病院で調べると、腫瘍が見つかり、今日から入院して手術をして、それが悪性腫瘍かどうか調べるという。


声は元気そうだったが、未婚で一人暮らし(母が特養に入った為)の兄。

離れて暮らしているが故に、母の特養への手続きなど、兄に頼りっぱなしだった。


唯一、私が兄にしてあげられた事は、母が3年前に倒れた時に、兄が加入している保険の金額があまりに高くて、保険の見直しを私がして、手厚い保障内容で掛け金が高くない保険に加入手続きをして、元の保険を解約した。


兄からの電話で、まず会社の社会保険に限度額申請する事、何かあればすぐにでも駆けつけるから遠慮なく連絡して欲しい事を伝えた。


どうか、悪性腫瘍でありませんように。

今は、祈り、願う事しか出来ない。






夏は髪も日焼けしてパサつきますね真顔ガーン