若い世代の方々には分からない話題ですみません。


この日、カーレース界の「音速の貴公子」、ブラジル、サンパウロ出身のアイルトン・セナが亡くなった。

享年34歳。 それまでカーレースは男性が見るものと言われているような時代に、アイルトン・セナの影響で女性がF1に興味をもつきっかけを作った人。


1994年のサンマリノGP、タンブレロという左コーナーで、コンクリートバリアに衝突してその生涯を終えた。


熱烈なファンとまでは言えないけれど、彼のことは好きだった。

私の中では、寂しそうな目をしている人だなという印象が強い。


アイルトン・セナが亡くなる前日、朋友のローランド・ラッツェンバーガー(オーストリア出身)が予選の最中に事故で亡くなった。これを受けてアイルトン・セナはナーバスになり、レース前日の夜、恋人に「レースに出たくない、走りたくない」と電話している。が、気持ちを持ち直して「大丈夫、僕は強いから」と言って、翌日のレースに臨んだ。


犬猿の仲と言われていたアラン・プロストにも、当日、、車載カメラで「親愛なるアラン」とメッセージを送っている。


何もかもが、偶然とは言え、アイルトン・セナがこの世を去る前兆のようだった。


事故の後、アイルトン・セナのマシンにはオーストリアの国旗🇦🇹か積まれていたという。

サンマリノGPを完走した時、朋友、ラッツェンバーガーの為に、国旗を掲げる心算だったのだろう。


アイルトン・セナの心臓は、事故後すぐに停止していたという説と、夕方まで心臓が規則正しく動いていたが昏睡状態であったという説とがある。


いずれにしても、非業の死を遂げたアイルトン・セナ


私の夫は、アイルトン・セナのように有名人でも、国葬をしてもらえるような立場でもなかったけれど、どうしても、彼の事と夫の事が重なってしまうのだ。


当時のアイルトン・セナの恋人だったアドリアーネさんも、もう51歳。

彼女は今どうしているのだろうか?

結婚しているのだろうか?


彼女はアイルトン・セナの家族から嫌われていた事で、ファンとして葬儀に参列したという。


私が、夫以上の人を見つけられないように、彼女もアイルトン・セナ以上の人を見つけられないのではないか?と余計なお節介のような事を考えた。



アドリアーネさん(恋人)が書いた書籍です。