翌日、告別式。


夫の大好きだったものと、手紙を入れて、夫が大好きだった、夜勤の会社の制服を上からかけてあげました。


最期のお別れの時…お花を棺に沢山入れてもらって、その時に、担当のTさんが、「最後は、喪主様がお顔を撫でて、話しかけてあげてください」と言ってくださいました。


ありがとうとごめんねと、私を親にしてくれてありがとうと言いました。


泣くなよと言われていましたが、この時は、泣いてしまいました。


荼毘に付される為、霊柩車が到着。


弔問客に見送られながら、私は霊柩車の助手席に、私以外の親族はマイクロバスに。


霊柩車の後ろを振り返ると、夫の棺があります。


運転席には担当のTさんが。


長めのクラクションを鳴らして、火葬場にゆっくり発車しました。


皆んな、手を合わせて送り出してくれる姿を見て、もう我慢できない状態に。


担当のTさんが、「喪主様、泣いていいですよ」

この言葉に、崩壊してしまい、大声をあげて泣いてしまいました。


罵詈雑言も言いました。


「何で死んだの。持病持ってる子供残して、何でよ。」そんな事を繰り返し言ったと思います。


Tさんは.何も言わず、黙って運転してくれていました。


火葬場に到着。


「これで本当に最後のお別れです」と言われ、一人一人またお花を棺に入れて、また「ありがとう」と伝えて1時間半から2時間かかるとの事で、広間へ。


義母はビールを沢山飲んで、大声で笑っています。


この火葬場でも、実母と実兄と私は存在しないものとして扱われていました。


夫の火葬が行われている時、途中で外に出て、煙を見て、あぁ、これで終わるんだな…本当に死んでしまったんだなと、思いました。


不思議と涙が出なくて、私は冷酷なのかと自分を疑いました。