入院して4日目。依然として、意識のない夫。

少しずつ、酸素の吸いも落ちてきて、医師から、今後のことについて話をしましょうと言われて、私1人で行こうとしたら、義母と義妹も一緒に来ました。


医師の話では、今日の段階で、酸素の吸いもレベルMAXまで上げているが、あまり吸えなくなってきている事、奇跡的に意識が戻ったとしても、元通りのSさんではない、というような事を言われました。 


医師が、私に対して「何か聞きたい事はありますか?」と言ったので、何から聞けば良いかと思案していたら、義母がいきなり、「延命装置を外して欲しいんですけど。」と言いました。耳を疑いましたが、義母はもう一回、同じ言葉を発しました。


「やめてください、そんな、お願いします。そんな事言わないで。」と義母に私が言うと、義母に手の甲を強く叩かれ、「親が子供を薬漬けにしないできれいなままで逝かせてあげたいと思う気持ちが分かんないのか!」と言われ、私「どんな状況でも、元に戻らなくても、子供達の為にも生きて欲しい」と半泣きで訴えました。

すると、義妹「家事に育児に仕事に頑張ってきた人に、これ以上頑張れって言うんだ?私だったら言えないなぁ」


このやりとりを聞いて、医師がさすがに頭にきたようで、「私は、奥さんに、今聞きたい事はないか聞いています。延命措置をやめてくれとか、頑張るなとかそういう話をしてくれと言ってはいませんよ。」と義母と義妹に言ってくれました。医師から改めて、「奥さんから聞きたい事はないですか?」と促されて、「あの、意識が戻る可能性はもうほとんどないんでしょうか?それと、今のこの状況は脳死でしょうか?」と聞きました。


医師の答えは「数分後に亡くなってもおかしくない状態です。脳死かどうかは、今日は機関がお休みなので明後日、脳死判定をします。ただ、これまでの経験でお話させていただくと、絶対ではないですが、極めて脳死に近い、ほぼそうであろうという状態です。」

そう言われました。


絶望感しか無く、とりあえず病室に戻り、義母と義妹半泣き帰って行ったのですが、次男のO(次男の名前)が、今日は病院にママと泊まると言ってくれて、看護師さんが特別に仮眠部屋を貸してくれました。


深夜まで、次男と折り紙で手裏剣を作って、次男がパパあげる〜と夫の枕元に折り紙の手裏剣をいくつか並べて置きました。


その時。。。


続きます。