乳がんによる、

右乳房全摘と、遊離腹部皮弁による乳房再建術の手術が終わって

退院後、2か月半強。術後3ヶ月。

来月の乳頭再建の為に、術前検査に行ってきた

 

前回の形成外科の受診時に、

乳頭再建と、乳房修正の手術日が決まっていて、

それが、年明けの1月半ば。

なので、そのための術前検査に行ってきた。

乳頭再建と乳房の修正は、部分麻酔でも出来るとの事だけど、

意識ある状態での手術なんて、怖くて無理!

だから、全身麻酔希望。

てことで、全身麻酔だからなのかな、術前検査が必要で。

検査項目は、胸部レントゲンと、心電図、肺活量。

血液検査。7本も血、取られた。

 

検査後に、形成外科の先生と、検査結果と手術内容の最終確認。

検査結果は特に問題なし。

手術は、前回移植した、皮膚を切開、立ち上げて乳頭を再建する方式。

健康な左胸の乳頭を半分、移植する方法ってのもあるみたいだけど、

なんともない胸にメスを入れるなんて怖いし、

まぁ、乳頭のサイズ的にも、なしだから。

そして、今回は乳輪の再建はなし。

後々、医療用の入れ墨で、乳輪を描くか、ゆっくり検討するってことで。

先生は、鼠径部に近い、股の付け根の皮膚を移植して、

簡単に、乳輪作れるよって言うんだけど。

なんか、おすすめって感じで。

まぁ、この先生、お腹の皮膚と脂肪の胸の再建悩んでた時も、

痛みはなくはないけど、それほどじゃないよって。

簡単だよって、言ってたんだよね。

いやぁ、思ってたより、大変だったし。

だから、先生の簡単だよって、額面通りには受け取れない。

で、聞いてみた。

「皆さん、どうしてます?」

「9割以上、皮膚を移植して乳頭乳輪作ってるよ」って。

医療用の入れ墨は保険が効かない、自由診療。

皮膚移植は、保険適用で、

乳頭・乳輪同時に再建してしまえば、手術も一度だし、

おそらく高額医療費対象になるだろうから、

乳輪を皮膚移植しても、費用は変わらないから、

っていうのが大きいからね。ということらしい。

確かに、いっぺんに、乳頭乳輪の手術が終わって、

費用もかからないって聞くと、心が揺らぐ。

どっちみち、手術時間が伸びようが、

私は、全身麻酔だから、

寝ている間に終わるんだし。

なら、乳頭も乳輪も、作ってもらっちゃったほうが、いいかも?

だけどだけど、

問題は手術中じゃないんだ。

術後なんだ。

なんともない、太ももの付け根にメス入れて、

皮膚取って、

皮膚取ったら、そこは、縫わなきゃで

きっと、傷口治るのに、時間はかかるだろうし、

前回のお腹みたいに、中まで切るんじゃなくて、

表面の皮膚だけだよ、とは言うんだけど、

太ももの付け根、なんて、動かさずにはいられないところだし、

ジム行くとき、痛みが気になるのも嫌だし、

動かして、ジュクジュクしちゃったり、とか、困るしなぁ。

乳頭乳輪の再建も、病院でもらった小冊子にも、

ネット情報にも、方法の説明はあるんだけど、

実際の写真って、なかなかなくて、

術後経過はわからなくて、

でも、皮膚移植で乳輪再建した人のブログだったか、

なんか、ジュクジュクしたり、瘡蓋になったり、

完治するまで大変だった風なのがあって、

術後の経過が具体的にわかるようなのは、なかなか見つからないから、

やっぱり不安で。

乳房再建時の移植した皮弁の縫い目は、

私、1月以上もジュクジュクしてたから、

やっぱり、また移植した乳輪もジュクジュクするかもだし、

やっぱり怖いから、皮膚移植で乳輪作らなくても、いいよねぇ。

とりあえず、乳頭だけ作って、

あんまりにも、それでおかしかったら、入れ墨を考えるってことで。

「乳頭だけ作って、乳輪の入れ墨いれないって人はやっぱり、いないですか?」

前にも聞いたけど、もういっかい、ダメ押しで聞く。

「いなくはなかったと思うけどね」ということらしい。

 

その後、乳頭再建と同時に、乳房の大きさの修正もしてもらうので、

その確認をした。

胸の上側、谷間近くは、ぽよんぽよんで、気持ちいい、膨らみなんだけど、

いかんせん、左右差が大きくて、

左右差をそろえるには、このいい感じのふくらみあたりを少し、減らすらしい。

どうせ減らすなら、胸の下部の固いしこりを取って、

この柔らかい気持ちいい部分を下にずらせないのかなぁ。

一応、希望は伝えてみたけど、

減らすのは上側になるらしい。

で、そう、つい最近発覚した、

移植した皮弁の右端の方、毛が生えてきちゃった事、

それを先生に伝えて、皮弁も、もし、減らすなら、

そのあたりを減らしてほしいって、伝えた。

先生曰く、移植した皮弁は、横長の楕円形

おそらく、お腹のお臍下の方、縦長に皮弁を取って、

右端の方は、鼠径部に近い部分だったからだろうとの事だった。

まぁ、仕方ないけどね。

アンダーの毛は、家庭用のレーザー脱毛器で少し処理してて

アンダーの毛の位置はだいぶ下がってて、だいぶ少なくなってたんだけど、

これ、なんも処理してなくて、

もっともっと毛が多かったら、

移植した胸、どうなってたんだろう。

ちょっと怖い。

私は、移植した皮弁もそこそこ大きかったしな。

 

それから、再建した胸を小さく修正するということで、

今の状態を写真を撮って、

とりあえずのこちらの要望は伝えた。

後は、手術前日に、マーキングしながら、検討するらしい。

 

で、全身麻酔の手術だから、お腹の傷とか、

修正が必要な部分があれば直してくれるとの事だったんだけど、

お腹の傷は、そこそこきれいで、特に修正は必要としていない。

お腹の皮膚と脂肪を取ったあと、上下を縫い合わせた時に、

ウエストの左右の端に、ドッグイヤーって言って、

犬の耳みたいに、皮膚がたるんだところが出来ちゃうことがあるらしいんだけど

私は、盲腸の手術跡の大きいのが右側にあったから、

皮膚切開の跡が、ウエストまっすぐじゃなくて、

お臍にむかってⅤ字型だったのがよかったのか、

そんなに皮膚のたるみは気にならない。

ほんと右側が若干、しわとたるみがあるくらいで、直す程じゃない。

それから、作り直したお臍は、元のお臍とぜんぜん違って、

ちょっと怖くてしっかり見れないんだけど、

ていうか、前はお臍は引っ込んでて、くぼんでたのが、

今は、お臍の中の、縫い目なのか、切れ目なのか、見える状態で、

だけど、でべそって言うほど、出っ張っているわけでもなくて、

これが普通なのかよくわかんないんだけど、

先生が、「うん、お臍もきれいだね、修正の必要ないね」って。

 

ということで、私の乳房再建手術に関しては、

修正が必要なのは、胸の大きさだけだった。

もうちょい、小さかったら、

若干、左右で大きさが違おうが、

手術する方が怖いから、

私は、乳房の修正も、乳頭再建もしなかったと思うのだけど、

やっぱり、ちょっと見、明らかに大きさが違って、

ブラも洋服もズレるから、

再建した胸をやっぱり少し小さくしたい。

先生も、大きすぎたって思ってるんだるな。

「後々の事を考えて、どうしても少し大きめに作っちゃうからねぇ」って何度も言うし。

 

うん、もう、決めたから。

来月、乳頭再建と、乳房の大きさ修正の手術を受けます。

なるべく、術後に痛みや不具合がありませんように。

なるべく、左右の大きさが揃った、きれいな胸になりますように。

 

先生にご挨拶して、診察室を出ようとしたら、

「もし、気が変わったら、手術前日の入院日に、言ってくれれば、

 乳輪も移植して再建すること出来るからね」って先生。

先生、乳輪作成、推しですか?

 

とういう訳で、

退院後2か月半強、乳頭再建術前検査と、乳輪どうする?の話。