こんにちは
こちらは、
今にも雨が降りそうな空。
寒いです。
『駅の名は夜明』
髙田郁/著
シリーズ2作目。
鉄道がテーマとなった
9つの短編集。
それぞれの話は
繋がっているところもあって
楽しめました。
出てくるのは何かしら
困難を抱えている人たち。
我が子を病で失った母親。
金婚式まで5年を残し亡くなった夫。
シカトされてしまう女子高生。
両親が離婚した男の子。
妻の介護に疲れた夫。
夫と離婚することになった妻。
夫を亡くした老女。
両親を亡くし蕎麦屋で働く女性。
余命わずかな父と音信不通だった息子。
みんな辛いことがありながらも
毎日を過ごしている。
どの話も優しくて、ぐっときて。
あとがきにこんな言葉が。
幸せを心から望めども、人生はそう容易くはない。誰しも病や老いから逃れられず、思いがけない災禍に見舞われることもあります。そんな時、声を限りにエールをおくられると、却って辛さが増すこともあるでしょう。
NOT DOING, BUT BEING─何もしない、でも、傍に居る。
九つの物語が、あなたにとって、そんな存在になれれば、と願います。
読み終えて、
まさにそんな温かい本だったなと
感じています。
夜明駅って実際にあるようです。
いつか行ってみたい
「目的地に行くために必要な途中下車もあるさ。疲れたら、降りていいんだよ」
「次の列車は、必ず来るからね」p95