紅茶教室エルミタージュ * 藤枝理子のサロンマダム日記

👧  「 お給料のすべてをお稽古につぎ込むって、リコ先生ってば…」
👩  「  そうよね~、平日はもちろん、土日までお稽古ザンマイで
     そのうち東京じゃ飽き足らずに関西遠征まではじめる始末、笑」
👧  「  えっ、そこからいきなり先生に転身? 」
👩  「  まさか~、次に目指すは海外 地球 のお稽古
       代官山のコルドンブルーでシャラン産の鴨を捌いているとき
     これ、どうせならパリで習いたいかも…って閃いて。 」
👧  「  それってプチ留学の走り…? 」

       
    

         
STORY 2 
 

私のお稽古熱はだんだん加速してゆき、
そのうち東京のお教室だけでは飽き足らず、
書店で<関西版ケイコとマナブ>を取り寄せ、
大阪や神戸にまで足を運ぶようになりました。

関西でのお稽古は東京とはまた違い、先生や生徒の距離感が近く、
どことなくサロン的な雰囲気と魅力を感じていたのです。

とはいえ、少ないお給料を使っての遠征、
もちろん飛行機や新幹線なんて贅沢は無理です。
金曜の夜に夜行バスに飛び乗り車中で1泊、
次の日のレッスンへ参加というハードな<体育会系のお稽古通い>でした。

そんなことを続けているうちに、
今度は国内だけでは物足りなくなり、海外に目がいくようになりました。
調べてみると、ロンドンやパリの大きなスクールには短期レッスンというものがあったのです。

「 うん、次はこれっ~~! 」 

はじめは休暇を使って1週間。
パリのコルドンブルーでフランス料理の1日レッスンを受講しました。
次はフレックス休暇をまとめて2週間、10日ほどの短期レッスンへ。

そのうち、リッツでも数週間単位のコースがあると知り、
上司に直訴し3週間のフレックス休暇を取得して参加したこともありました。
( こういう自由な社風がSONYらしい!)

いまでこそプチ留学なんていう言葉も浸透し
海外でお稽古をすることも手軽になりましたが、
その頃はまだインターネットも普及していない時代。
情報を集めるにも電話とFAXを駆使して一苦労…、
それだけでも気が遠くなるような作業だったのです。

そんな話を聞いて、
「そこまでして海外に行っているのなら、現地で習ったお料理を、そのまま教えて!」
という仲間が集まり、お友達を中心としたサークルが自然と出来ました。

題して<週末サロン>。
実費だけをいただく形で、先生も生徒もなくレシピを解読しながらクッキング、
気分は学生時代の調理実習です。
終わるとワイン片手にひたすらお喋り…
今でいう<お家女子会>のような感じのサークルでした。
お招きするほうは頑張りすぎて、赤字がでることだってしばしば…
ただ、このときの経験が今の私の基盤になっているような気がします。

この週末サロンには、新しい発見がありました。
それは、<これが私の一生を捧げるキャリアの芽になるかもしれない…>という予感。
何よりも、仲間が喜んでくれる顔をみるのが幸せと感じ、
会社の仕事で得るものとは違った満足感や達成感があることに気づいたのです。

同時に変化も生まれました。
今まで生徒目線で通っていたお教室も、
先生目線という側面にも意識がいくようになりました。
すると、今まで見えていなかった<裏側の部分>、
たとえば先生がこのワンレッスンを開催するために、
どれだけの時間や労力をかけてらっしゃるのか?
という部分が浮かびあがってくるようになったのです。

先生によってレッスンの方法やスタイルがまるで違いましたので、
自分だったらどうかしら…というように、
いつしか先生と生徒、ふたつの視点からお稽古に参加し、
主客転倒の発想をするようになっていました。


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