ーまずはDASEIN結成15周年おめでとうございます。


JR:ありがとうございます!


ー結成から15年、復活してから5年、改めてどんな思いがありますか?


R:あっという間でしたね。なんかよく分からないというか、なんだろうね。なんで復活したか色々な事情があって何とも言えないんですけど()まあでも常にDASEINっていうのは自分の中にあったと思うので、10年経ったときも多分事務所にいなくても何かやってただろうし、もっと前に何かやったかもしれないけど。自然な流れというか僕とJOEがそれぞれ違う場所で活動してて、でも多分お互い常にDASEINを意識してたと思うんで意識してたというか、絶対心の中にあったと思うから、また一緒にやろうかってなったと思いますけどね。


ー結成からの活動は約3年間で、復活してからの活動はもう5年経っていましてもちろん活動の頻度は全く異なりますが、明らかに変わったなという点はありますか?


J:明らかに変わったところかー。ああ、確実に、昔みたいに気を遣わなくなったな。


R:え、うそ!結構気を使われているような気がする。逆に今の方が気を使われてる気がするよ。で、僕も気を使ってると思う。


J:多分、お互いがより大人になった感じがするんだよね。


R:そうね。


J:大事にこのDASEINを動かしていく、進めていく上では、気を使ってないと思うよ。こうした方が良い、ああした方が良いって。昔はさ、色んな人がいたし、胸の内を全部話せていたかというと違ったと思うんだよね。二人で話してた時もどこかしら遠慮があって、これ言ったら、もしかしたらバレるかもしれないとか伝わるかもしれないとか色々あったじゃない?余計なことまで考えて言えなかったり。


R:プロデューサーを介してお互い何て言うか…JOEはこう言ってたぞ、Rickyはこう言ってたぞ、みたいなのがあったからね。


J:そうそう!そういうのがあったんだよねー。


R:今は直接二人でこうしようぜああしようぜって話せるけど、それはやっぱり独立したことが一番大きかったのかな。


J:そうだね。


R:変わった事は本当にそこだよね。あとはお互いが違う事務所にいるみたいな感覚。僕は今は独立してるけど、復活した時は事務所に所属してたから、なんかちょっと他人行儀みたいなところはあったじゃない、復活した最初の方は特に。


J:(笑)やっぱりそれはね、何年も経ってるとさ、そうなっちゃんだよねー。


R:そう、だから、この15周年の今が一番もしかしたら二人が好きなことをやれるのかもしれない。そういった意味で僕は、DASEINの第2章がこのツアーというか“COGITO EL GOSUM”じゃないのかなと思っている。


J:おお、いいねー。これ編集されるから言っちゃうけどさ、これ何回も話してた話だけど、昔は着る服から何から満足してなかったじゃん。


R:ああ!笑


J:俺も久々に昔のジャケとか見ててさ、何でこんな髪型にしたのかなーとか、色々考えるわけよ、多分Rickyも同じようなこと考えてたと思うし、でもあの時は、嫌でもそれで進めるしかなかったみたいな。今は違うじゃん。好きなこと出来るから。果たしてあの時やってたことが、お客さんにはどう思われてるのかなって本当の所を知りたいよね。正直あれ似合ってなかったよとかさ。(笑)


R:それはちょこちょこあったでしょ。(笑)


J:でしょ?じゃあ、今はどうなのかってのも知りたいんだよ。


R:でもある意味、Rickyに関しては、あの「秘密」の衣装を着たことで話題になって掴めた部分もあるので、一概にすべてが悪かったとも言えないし…。JOEに関してはわからないな。僕はもう作られたものだったから。


J:そうだよな、お前ちょっと特殊だったもんね。


R:でもそれがあって今があるとも思ってるし、もっと普通にカッコ良くしてた方がもっと良かったんじゃないかって思うこともあるけど、こればっかりはもう「かもしれない」とか「だろう」とかそんな話になってくるからね。「もし○○だったらもっと売れていたのか」みたいな話になると、いや、もっとダメだったかもしれないし。


J:出会う人達みんな、DASEINの話すると、あ、あのなんか宇宙人みたいな格好してる人でしょ?とか言うわけよ。


R:そうそう、そうなの。


J:だからそのインパクトっていうのはすごかったんだなと思って。決して間違いではなかったとは思うんだよね。



J:復活して5年たったけど、昔は色々MXテレビとかもやらせてもらったし、あの時はすごい密集してた感じがする。


R:まあ5年といっても年に何回かしか活動しないから余計短く感じるんだろうけどね。


J:あと変わった事というとさ、楽曲に対するアレが変わったのがあるね!


R:アレ?!そのアレを教えて欲しいね()


J:アレがさ(笑)、昔はこういうアプローチでやってた曲をね、HBRを基にこうじゃなきゃダメだってのがあったんだけど、最近ちょっと違うなっていう。あの時は良かったけど、こうしてみようかなっていうか、昔の曲を全部聴くと変えたいなって思う部分が出て来て、ライブでもちょこちょこ変えてるんだけど、でも元から聴いてるものを求める人っているじゃない、だからあんまり変えるとダメなんだけど。ちょっとずつ変えていこうかなっていう


R2バスがちょっと減ったくらいじゃ誰も気付かいや気付く人は気付くな。


J:結構言われるのよ。あれ、なんで踏んでないんですか?って聞かれるんだけど、それに対しては、いや、新しい時代がやってきたんだよ!って(笑)


R:決して俺の体が衰えたわけではないんだよって()。でも実際あるの?肉体的にあの頃よりは動かないなーみたいなの。


J:あるある。


R:え!あるの?あるんだ!あんまり変わってない気がするけど。


J:あるよ。昔は、さあいきますよ!っていってもすぐ出来てたのよ。ところが今はそこにいくまでの体の動きを求めるのに時間がかかるの。例えば1ステージ2時間半くらいやってるじゃない?1時間くらいすると調子がよくなるの。


R:そうかだからか、最初の方に激しいのがない方が良いっていうのは。


J:だからあたま3曲くらい、流離人、ケリをつけろ、真夜中のエレジーとかが続くと、足つったりするでしょ、ああいう風になっちゃうのよ。


R:そうか。なるほどね。それはあんまり書かない方が良いな()


J:ハハハー。それが激変したところではあるな。自分でこれではいかんと思って鍛えようって鍛えてたら、逆効果になっちゃって。先生に見てもらったらやり方を間違えてたみたいで。


R:え、独学で鍛えてたの?


J:独学でやってたのよ。で、その先生に話を聞いたら鍛えることより柔軟の頻度をあげるっていうことで。


R:まあ頭も柔軟になってきたしね!


J:でもプロ野球のキャンプの記事とか読んでると、ものすごい練習量でさ、1日のスケジュール見ると、ああプロってこれくらいやらなきゃダメなんだなって思ってさ。


R:オーバーワークだよ。


J:そうオーバーワークしてて。だから体を休めて柔軟をする事の方が大事なんですよって言われてああそうかって思って。今回、あとで話すけど、上手いバランスでやってるのがあからさまに自分でもわかって、いいじゃんか、俺こっちの方が良かったなって。上半身は鍛えるって課題があったから。


R:じゃあそれがうまく今回の曲に生かせてるってことですね!


J:だから、昔から明らかに違うことは、底辺の部分と上の部分に意識がいってるっていうこと!!


R:・・・・?


J:あっはっはっは!


R:まあよく意味が分からないですけど何となく言いたいことは分からないでもない…のか何なのか


J:あっはっはっは!


ー底辺と上の部分に意識がいってる・・・


R:ってことは、真ん中はないんだなっていう…()


J:あっはっはっは!


R:まあ、なんとなくでね、なんとなくでいこう(笑)


ーデビュー当時は良いことも悪いことも噛み砕いて受け入れなければいけない状況もありましたが、それをこなしてきたことで、もっとこうしたいという自分達の目標もハッキリとしてきた部分もあるのでしょうか。


R:それです言いたかった事は(笑)。だから、お互いの主張がすごい今ぶつかりあってるんじゃない?良い意味で。復活して2,3年はまだ本当の意味では変わっていなかったのかもしれないね。明らかに変わったのは、僕が偉そうになったことじゃない?


J:フハハハ!いや、そんなことないよ。


ー昔、Rickyさんにとある衣装が用意された際あからさまに嫌悪感丸出しで、そんな姿は初めて見たので珍しいというかびっくりした覚えがあります。


R:ああ!だってどう見てもおかしかったんだもん。今考えるとまああれはあれでって思うけど。で、じゃあ好きにしろ!って言われて。レジスタンス以降から黒っぽい衣装に変わったじゃないですか。元々そういう予定だったのかもしれないけど、多分僕のそういうこともあって、カッコいい路線にいったんだと思う。


J:なるほどな!


R:そういう意味では、今ほどではないけど主張はしてたのかなと。



ーーー前半その2につづくーーー