ネイティブの『間違ってる?』英文法(1)~不定詞と副詞~
今日は友人の家で遅まきながら新年会でした。彼は日本に帰るたびに、お家で誰も手をつけていない日本酒を空輸してもってかえってくるらしいのですが、例の液体の持ち込み規制のおかげで、それができなくなってしまった…と嘆いておりました。そんなわけで、今日はワインで洋食系もちよりパーティーに。(私はドライトマトとツナのピラフを持参~)
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アメリカで生活している or アメリカ映画・TV ドラマのファンの方ならご存知でしょうが、英語ネイティブのしゃべっている英語は必ずしも「いわゆる文法的に正しい」わけではないですよね。中にはすっかり定着している言い回しもあれば、論争の種となっているものもあります。日本語の「ら抜き言葉」と同じですよね。
今回からは、主に後者の英語界?で論争になりやすい、グレーゾーンの英文法をとりあげてみたいと思います。英語を勉強している私たちにとっても、「そうそう、これって迷うもんね」と同感できる…はず(?)
第一回目は、不定詞についてです。
『不定詞句内で使う副詞はどこにおく?』
不定詞とは、「to + 動詞の原型」で構成される句で、「~すること」と名詞句になったり、「~するため」という目的などをあらわす不定詞句といった、重要な役割を果たす文法項目。例えば、
(1) I work out every day to lose weight. (体重を減らすために、毎日運動しています。)
さてここで、動詞にかかる副詞(例:quickly)が入るとしたら、みなさんはどこに入れますか?下の文章、どちらが正しいと思いますか?
(2) I work out every day to lose weight quickly.
(3) I work out every day to quickly lose weight.
↓
↓
↓
↓
正解は、「文法的に『正しいと言われている』のは (2) だが、実際は (3) も普通に『使われている』」です。(なんかひっかけみたいになってしまって、ごめんなさい…)
多くの英文法書では、「不定詞の動詞は to の直後に来る(間に何もはいらない)」とされています。動詞にかかる場合の副詞は、一般動詞の「直前」あるいは「文」の最後であるべきとされているため、不定詞句の動詞にかかる副詞は、通常不定詞句の一番最後におかれます((2))。
一方、(3) のように to と動詞の間にナニカをはさむ、という不定詞の使い方をは「split infinitive (分割された不定詞)」と呼びます。この用法は上記のとおり、「文法上は避けるべき」とされています。
それでは、今度は別の例文をみてみましょう。
(4) We have to get the book that Kate read.
have to の to は、もちろん不定詞の to ですよね。この文章で「to と動詞の間には何もはさまない」という約束を守りつつ、quickly という副詞を入れるとどうなるでしょうか?
(5) We have to get the book that Kate read quickly.
that ~ needs までは book にかかる関係代名詞、in ~ bookstore までは場所を表す副詞句です。quickly は、動詞の直前でなければ不定詞句の最後におくべきなので、このように最後に位置します。
でもこの場合、quickly がかかるべき単語が見えにくくなってしまうと思いませんか?quickly が get にかかっていれば「Kae が読んだ本を速く手に入れなくてはならない。」だし、関係代名詞の read なら「Kae があっという間に読んでしまった本を手に入れなくてはならない。」となります。つまり、(前後の文章がない中では)この文章は二通りの解釈ができてしまうんです。
一方、以下のようにあえて不定詞の動詞の直前に quickly をおいてみた場合はこうなります。
(6) We have to quickly get the book that Kate read.
この文章なら、quickly がかかっているのは get であることは明確で、文章の解釈は一通りしかありませんよね。
現在は、上記のようなケースを避けるため「意味のあいまいさを避けるためなら、to と動詞の間に副詞をいれてもいいでしょう」というのが大半の専門家・文筆業の方たちの意見だそうです。(ただし、split infinitive を回避するための他のいいまわしもないか考えてみるべき)
ですので全般的に、といっているわけではありませんが、そのへんは日本語の『ら抜き言葉』あたりに対して感覚で、「読み手の期待や文法に対する敏感さ」を考慮して選択することができると思います。会話やインフォーマルな文章ならそれほど神経質になる必要はないけれど、大学のレポートや契約書などのフォーマルなものではちょっと気をつける…という風に。
以上、ネイティブの『間違ってる?」英文法でした♪
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今回からは、主に後者の英語界?で論争になりやすい、グレーゾーンの英文法をとりあげてみたいと思います。英語を勉強している私たちにとっても、「そうそう、これって迷うもんね」と同感できる…はず(?)
第一回目は、不定詞についてです。
『不定詞句内で使う副詞はどこにおく?』
不定詞とは、「to + 動詞の原型」で構成される句で、「~すること」と名詞句になったり、「~するため」という目的などをあらわす不定詞句といった、重要な役割を果たす文法項目。例えば、
(1) I work out every day to lose weight. (体重を減らすために、毎日運動しています。)
さてここで、動詞にかかる副詞(例:quickly)が入るとしたら、みなさんはどこに入れますか?下の文章、どちらが正しいと思いますか?
(2) I work out every day to lose weight quickly.
(3) I work out every day to quickly lose weight.
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正解は、「文法的に『正しいと言われている』のは (2) だが、実際は (3) も普通に『使われている』」です。(なんかひっかけみたいになってしまって、ごめんなさい…)
多くの英文法書では、「不定詞の動詞は to の直後に来る(間に何もはいらない)」とされています。動詞にかかる場合の副詞は、一般動詞の「直前」あるいは「文」の最後であるべきとされているため、不定詞句の動詞にかかる副詞は、通常不定詞句の一番最後におかれます((2))。
一方、(3) のように to と動詞の間にナニカをはさむ、という不定詞の使い方をは「split infinitive (分割された不定詞)」と呼びます。この用法は上記のとおり、「文法上は避けるべき」とされています。
それでは、今度は別の例文をみてみましょう。
(4) We have to get the book that Kate read.
have to の to は、もちろん不定詞の to ですよね。この文章で「to と動詞の間には何もはさまない」という約束を守りつつ、quickly という副詞を入れるとどうなるでしょうか?
(5) We have to get the book that Kate read quickly.
that ~ needs までは book にかかる関係代名詞、in ~ bookstore までは場所を表す副詞句です。quickly は、動詞の直前でなければ不定詞句の最後におくべきなので、このように最後に位置します。
でもこの場合、quickly がかかるべき単語が見えにくくなってしまうと思いませんか?quickly が get にかかっていれば「Kae が読んだ本を速く手に入れなくてはならない。」だし、関係代名詞の read なら「Kae があっという間に読んでしまった本を手に入れなくてはならない。」となります。つまり、(前後の文章がない中では)この文章は二通りの解釈ができてしまうんです。
一方、以下のようにあえて不定詞の動詞の直前に quickly をおいてみた場合はこうなります。
(6) We have to quickly get the book that Kate read.
この文章なら、quickly がかかっているのは get であることは明確で、文章の解釈は一通りしかありませんよね。
現在は、上記のようなケースを避けるため「意味のあいまいさを避けるためなら、to と動詞の間に副詞をいれてもいいでしょう」というのが大半の専門家・文筆業の方たちの意見だそうです。(ただし、split infinitive を回避するための他のいいまわしもないか考えてみるべき)
ですので全般的に、といっているわけではありませんが、そのへんは日本語の『ら抜き言葉』あたりに対して感覚で、「読み手の期待や文法に対する敏感さ」を考慮して選択することができると思います。会話やインフォーマルな文章ならそれほど神経質になる必要はないけれど、大学のレポートや契約書などのフォーマルなものではちょっと気をつける…という風に。
以上、ネイティブの『間違ってる?」英文法でした♪
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