渡瀬恒彦さんの死について、
感じるところがありすぎて、ブログに書いておかざるをえない。
小学生の頃、渡瀬さんという役者は興味がなかった。
その頃はドラマを観るということがそう多くなかったし、
彼についても、渡哲也の弟が脱サラで俳優になったぐらいの認識だった。
中学生のころは映画やドラマに興味を持ちはじめ、
再び彼が視界に入ってきたのが、
最も好きだった女優大原麗子と結婚したことだった。
大原麗子が愛したのだから、という感じで彼にも興味を抱き、
よく観るようになったものだ。
映画の脇役としてとても味のある演技を続けてきて、
アクションの俳優としても優れていたが、
個人的には性格のにじみ出るような演技が好きだったので、
セーラー服と機関銃、時代屋の女房、南極物語が好きだった。
23歳の頃、渡瀬恒彦という名前を良い男として決定的に心に刻んだのは、
テレビのドラマだった。
その頃、戸津川シリーズとタクシードライバーという、
2つのドラマの主演を演じた。
後に両シリーズとも彼の代表的なシリーズドラマになるのだが、
この2つのドラマの中の彼は、彼の人間的な印象を決定付けた。
特に戸津川シリーズは、三橋達也や天知茂をはじめとして、
錚々たる名優が演じているが、
戸津川警部といえば、渡瀬恒彦でなければという程、強烈な印象を持っている。
その後のおみやさんや、9係などのドラマも好きで、
近年VODで手軽に見られるようになってからは、
渡瀬恒彦で検索してドラマを観るほどだ。
私の中で、ハンフリー・ボガード以外の俳優かつ日本人で、
好きな役者をあげるなら、
鶴田浩二、高倉健、渡瀬恒彦の3人になり、
最後の好きな役者が亡くなったという気持ちである。
