女子卓球のチームを最大限称えたい。

 

ドイツ、シンガポールという強豪と戦い、

堂々たる互角の試合をして、得たメダルだからだ。

 

個人的に、中国からの帰化選手に対しては、

極めて肯定的な考えを持っている。

才能のある選手が活路を見出すための帰化には賛成である。

 

フェン・ティアンウェイは、シンガポールのヒロインなだけでなく、

元々は中国最高のプレイヤーであった。

彼女は貧しい家柄から卓球の腕だけで中国全土のトップに躍り出た天才である。

心筋炎を患い、中国代表ではいられなかったが、

それがきっかけで日本のリーグでのプレーを経てシンガポールに帰化した。

今年で30歳になるが、彼女の素晴らしい成績の中には、

世界チャンピオンであった年下のテイ・ネイ、リュウ・シウェンを破って、

モスクワの世界卓球でシンガポールを金メダルに導いた選手である。

 

愛ちゃんや佳純ちゃんも、大幅に負け越している相手であり、

ロンドンのシングルスでは佳純ちゃんのメダルを阻んだ選手でもある。

 

彼女を研究しつくし、果敢に挑んだ結果、

佳純選手、美誠選手ともに彼女にストレートで勝ちを収めた。

フェン選手と堂々と渡り合っての勝利は、素晴らしいの一言である。

 

卓球は、初見の対戦相手と戦うのが難しい競技だと思う。

特に相手がカットマンの場合は、

多くの選手が苦戦する。

だから、ドイツ戦ではイン・ハンに翻弄されたが、

決して不思議なことではない。

あのフォアハンドのカットの切れの強弱のつけ方に

対応するのは至難の業だと思う。

それだけ相手も強いのだ。

 

ドイツ戦の敗戦を見て、正直メダルは厳しいと思ったが、

シンガポールとの決戦は見事というほかはない。

銀以上に価値のある銅メダルであったと誇りに思う。