現代でこそ、歌の上手な女性をDIVA(歌姫)などと呼ぶが、

そもそもこれはイタリアオペラのプリマドンナをさす言葉で、

もっと言えば、ただ一人の人、マリア・カラスをさす。

 

私は勿論、彼女の歌声はアナログ録音によって聴いたのだが、

体を震わせるような音色、というか倍音構成に驚愕し、

未だに理想の声であるとともに、彼女の声以上の音に出会っていない。

ランメルモールのルチアよりあたりは静けさに包まれ

 

トスカより芸術に生き、恋に生き

 

ノルマより清らかな女神よ(Casta Diva)

これは今や伝説となった1958年オペラ座でのガラ・コンサート。

この難曲は、彼女によって様々な芸術家達が上演するようになった。

因みに本題からは逸れてしまうが、

このとき世界中の注目の的だったマリアのオペラ座初の公演であり、

チャップリンやコクトーも、この会場に居た。