正月の風物詩、箱根駅伝。

 

私は幼い頃から、このイベントを毎年心待ちにしています。

 

以前は、単純に好きな大学を応援し、素晴らしいパフォーマンスを見せる選手に拍手を送っていました。

 

しかし、最近は箱根駅伝を通して、もっと深い何かを感じるようになりました。

 

それは選手たちの「人間性」と「個々の能力」です。

 

箱根駅伝は、各選手の能力を見極める絶好の機会です。

 

10000m、5000m、ハーフマラソンといった持ちタイムでは測れない、レース中の様々な状況での対応力が問われます。

 

特に山の上り下りは、選手の適性が明らかになります。

 

持ちタイムが特別速くなくても、レースで信じられないほどの力を発揮する選手の姿は、まさに感動的です。

 

監督たちは、選手一人ひとりの適性を見極め、どのコースが向いているか、追いかける方が得意か、逃げる方が得意かなどを判断します。

 

走り方や実際の走る姿から、選手の体質、性格、負けん気、底力といった多様な要素を読み取るのです。

 

これは、指導や教育においても同じ。

 

一つの方法が全員に適用できるわけではありません。

 

兄弟でも、同じ教育を受けても、結果は人それぞれ異なります。

 

箱根駅伝を見るたびに、私はこれを強く感じます。

 

個々の能力をどう見出し、伸ばしていくか。それぞれの選手が持つユニークな才能をどう活かすか。

 

これらは、私たち自身の生活においても大いに参考になることでしょう。

 

箱根駅伝は、ただのレースではありません。それは、若者たちの夢と努力、個性の輝きを見る機会なのです。