「横着」はもともと仏教の言葉。修行を真面目に行わず、怠ってやらないさまを述べるときに使われたとされています。
「横」には、「枠をはみ出るさま」や「勝手で異常なさま」という意味があります。
「着」には、「おさまる、きまりがつく」という意味があります。つまり、「落ち着く」という意味です。ただし、この場合は「静かに息を整える」というニュアンスではなく、「その状態におさまる」というニュアンスが正しいです。
つまり、「横着」には「道理に従わず、自分勝手で異常なさま」という意味が含まれています。
仕事に慣れてくると、自分の感覚で、良い意味でも悪い意味でもできることが増えます。
それでうまくいっているときはいいですが、うまくいかないとき、失敗してしまうときはちょっとした確認を怠った、自分の感覚でやってしまったことが多いように思います。
小さな確認を怠った結果、大きな損失、余計な時間がかかってしまうことがあります。
効率化、簡略化することと、横着して端折ることは違います。
慣れてものごとがうまく回り出したときこそ、丁寧に取り組むことが必要です。
楽をしたいなら、時間を短縮したいなら、チェックしなくても、確認しなくてもいいようなシステムにすることです。
横着するのではなく、手間をなくすこと。怠けるのではなくて、楽に済ませられること。
これを定期的に思い出して、忘れないようにしましょう。