【言い訳をつくろう】
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今年の8月父親が手術をしました。
無事手術は成功し、家に帰って、好きだった農業をまた始めることができています。
でも、
変わったこともあります。
父親の身体が以前とは違い
『動けない領域』が増えたことです。
少し歩けば息を切らす。
血圧が下がりふらつく。
動き出すのに時間がかかる。
僕は不安になり、
かかりつけの病院への定期検診で、
僕は先生にこう質問しました。
「父親のこのような行動はなにか原因があるのでしょうか?」
先生は言いました。
「状態は良い方向に向かってますよ。安心してください。あとはよく食べて、適度に動いて、筋力をつけていくといいですよ!」
その先生の言葉から、その後家族の意識は、父親の筋力アップさせる方へ変わっていきました。
しかし、
それからは思うように動かない父と、
動いて筋力をアップしてもらいたい僕や母親との
口喧嘩が増えていきました。
「俺は動いているだろ」
「畑仕事だって自分のペースでやっているだろ」
「動きたいように動かせてくれ」
僕は父親のこの発言は
『動かないための言い訳』
と捉え、
そんな父親の姿に腹が立ち、
「先生も言っているだろ!意識変えて動いてくれよ!!」
ここまで強い言葉を浴びせていませんが、
同じエネルギーの強さの返答や態度を出してしまっていました。
でも、
最近気がついたことがあります。
父親は、自分の意志で動こうとしても思った以上に動けない身体を認めたくなく、
『動かない言い訳をしていた』
ことを。
本当は筋力アップもしたいんだけれども、
動かない。
ショックが大きいのだと思います。
そんな父親に対して何かできないか?っと考え、
『動くことの言い訳
(=きっかけ)
を作ってあげる』
ということにしました。
例えば、
「息子が一緒にあるこうっていうのなら仕方ないか!」
みたいな。
動きだすことに言い訳を作ってあげると、自分の意志ではないのでショックも小さくなると思っています。
東京から帰る新幹線の中で、
この文章を書いているのですが、
自宅に帰ったら父親にこう言いたいと思います。
「一緒に散歩しよっか」
うまくいくかはわかりませんが、うまく行きそうな気がすることを、コツコツと何度も試していくことが大切だと思っています。
言い訳を作ろう!
そして、きっかけになろう!