読売新聞ヨミドクターの4月11日記事より抜粋

「みなと」1期生ワクワク

 県内267の公立の小中学校と高校で10日、入学式が行われた。全国で初めて設立された、心身症や知的障害を伴った発達障害の生徒専門の特別支援学校「県立みなと高等学園」(小松島市中田町)では、1期生27人が新しい生活をスタート。


 県内公立高で初の「スポーツ科学科」が設けられた新設の県立鳴門渦潮高(鳴門市)でも、新入生210人が期待に胸を膨らませて同校の門をくぐった。


 みなと高等学園では開校式が行われ、西池氏裕・県教育委員長から冨樫敏彦校長へハナミズキの花をイメージした真新しい校章旗が手渡された。冨樫校長は「全国でも例をみない、先進的な学校として誕生した」とあいさつ。新しい校歌が披露された。

その後の入学式では、生産サービス科の原康成さんが入学生誓いの言葉で「合格通知が届いた日から入学が決まった喜びでいっぱいでした。1期生である誇りと自覚を持ち、将来の目標に向かってあきらめず、努力を続けていくことを誓います」と力強く宣言した。


 式後、原さんは「ウキウキワクワクしている。就職するための勉強をしっかりしたい」と話した。入学生の母親(51)は「義務教育を終え、大人への一歩を踏み出す日を迎えてうれしい。就業支援もしてくれるので期待が大きい」と喜んだ。


 同学園は商業ビジネス、情報デザイン、生産サービス、流通システムの4学科で、1学科5~8人の少人数で授業を行い、生徒の卒業後の就業など、社会的自立を目指す。


 鳴門第一と鳴門工の統合校として開校した鳴門渦潮高では、総合学科170人とスポーツ科学科の40人が同校撫養キャンパスで(鳴門市撫養町)で行われた入学式に臨んだ。


 丸岡俊司校長が新入生一人一人の名前を読み上げた後、「新しい鳴門渦潮高校は県民の夢と希望を担った学校。良き友、良き先生と出会い、これからの時代を支える人に育って欲しい」と祝辞。新入生代表の吉成京麻さんも「勉強や部活動に励み、友達と協力しながら実りある学校生活を送りたい」と誓った。


 スポーツ科学科は県内の体育活動の中核として、将来のトップアスリート育成などに取り組む。