毎日新聞オンラインニユースの8月29日記事より抜粋
民主党代表に選出された野田佳彦財務相について、中韓両国には歴史認識の面で懸念があるようだ。
◇「戦争犯罪人ではない」に警戒感
【ソウル沢田克己】韓国青瓦台(大統領府)当局者は、「言葉に気をつけてくれればいいんだけど」と語る。野田氏が首相就任後も、A級戦犯について「戦争犯罪人ではない」とした過去の主張を繰り返せば、韓国側も反応せざるをえないことを懸念した発言だ。
◇戦略的互恵関係継続…中国
【北京・工藤哲】中国国営新華社通信は野田財務相の選出を速報。国営中央テレビ(CCTV)も選挙の様子を中継し、同時通訳を交えるなど関心の高さを示した。野田氏は中国で「対中強硬派」と伝えられているが、中国政府は(双方とも実利を得られる)戦略的互恵関係を継続する立場に大きな変化はないとみている模様だ。一方、華僑向け通信社、中国新聞社(電子版)は29日、野田氏について、父親が陸上自衛隊の最精鋭の第1空挺(くうてい)団の自衛官と紹介し、A級戦犯は戦争犯罪人ではないとの認識を持っていると伝えた。