毎日新聞オンラインニユースの7月9日記事より抜粋
被災地の10代の女の子たちを元気づけようと、せんだい男女共同参画財団は31日午前10時~午後3時、仙台市宮城野区の榴岡公園で女子大生らと10代が交流する「ティーンズの女子会」を開催する。
参加者へのプレゼントを募集しており、財団は「『もし私が10代で震災に遭ったら』と想像して、気持ちが明るくなる物を送って」と同年代の女子を中心に呼びかけている。
宮城学院女子大とドレメファッション芸術専門学校の学生十数人と連携し、手芸やメーク、カフェコーナーを設け、ファッションショーも開催する。目指すは女子高の学園祭のような雰囲気だ。
プレゼントはカラフルなポーチやミッキーマウスの耳のカチューシャ、手作りのアクセサリーなど「もらってうれしいもの」がキーワード。「何かしたい」と思っても現地でのボランティアが難しい中・高校生らが参加しやすいよう、1個から受け付ける。
財団が集めた10代の女の子の声からは「みんな頑張っているし親も大変そう。悲しくても泣いたりできない」「バーゲンで服が欲しいなんて言えない」と感情や欲求を抑え込んだり、「卒業式も入学式も思ったようでなくて中学生になった気がしない」「やさしくされたい。疲れた」と我慢を重ねる姿がうかがえる。
財団職員の加藤志生子さんは「思春期は通常でも難しい年ごろ。支援も小学生以下に集中しがちで、支援物資にはない可愛いものに触れたり、年上の学生と交流することで、少しでも気持ちが解放されれば」と話す。今後、沿岸部の被災地でも開催する方針だ。
プレゼントは送料自己負担で、〒980-6128仙台市青葉区中央1の3の1アエル28階の仙台市男女共同参画推進センター「エル・ソーラ仙台」(電話022・268・8044)まで。【稲田佳代】