NHKの5月13日付けオンラインニユースより抜粋
震災で心に傷を負った人と、ボランティアなどで接する際、どのような接し方が求められるのかを学ぶ会が、12日、東京で開かれました
この会は、宮城県や岩手県で親子の心をケアする活動を行っている、東京のNPOが開いたもので、ボランティアへの参加を考えている人など、およそ100人が参加しました
まず、NPO「ファザーリング・ジャパン」代表の安藤哲也さんが、大型連休中の現地での活動について報告し、「被災地は、まだ悲しみが癒やされてはおらず、『頑張ろう』とは簡単に言えない状況だった。笑顔で接し、見返りを求めず、気持ちに寄り添ってあげることが必要ではないか」と話しました
また、うつ専門のカウンセラーの澤登和夫さんは、気持ちが落ち込んでいる人との接し方について、つらい気持ちの人に「気持ちが分かるよ」と言うのは逆効果で、「気持ちを教えて」と同じ目線になって考えることや、背中をさすってあげたり、軽いスキンシップによって、ためこんでいた気持ちを話し出す人がいることなどをアドバイスしました
安藤さんは「近所に避難してきた人がいるなど、今後、いろんな場面で被災者と接する機会があると思うので、そういうときにぜひ生かしてほしい」と話していました