大人になるって大変なんだなあ・・・

 

大人は何であんなに真面目なんだろう・・・

 

何でルールがいっぱいあるんだろう・・・

 

 

 

5歳の頃、トイレの中で用を足しながらそう思っていた。

 

 

 

5歳の僕は幼稚園で自分のやりたいと思った事は何でもやっていた。

 

お遊戯会で浦島太郎をやった時に保護者の前でふざけたり

 

お昼寝の時に見つからないように女の子にチューしたり

 

先生の更衣室覗いたりww

 

怖いぐらい僕はスケベだったw

 

そして人一倍泣き虫でもあった。

 

 

22歳になった時、

 

他人の目を気にしている自分に気がついた。

 

自分が何をやっている人なのか説明しないといけない息苦しい社会。

 

いつも自分を守るために必死に何かと戦っていた。

 

 

そんなときいつもトイレの中にいる5歳の僕を思い出していた。

 

自分を裏切っているじゃないかと微震のような葛藤が起きる。

 

5歳の僕に「社会はそんなに甘くないよ」と言いそうになる自分がいる。

 

 

おかしい。おかしい。おかしい。

 

これは本当の自分じゃないと思った。

 

 

本当の自分はもっと自由で、もっと貪欲で、もっとスケベだったはずw

 

 

本当はどうしたいんだったっけ?

 

 

5歳の僕の言っていたことって何だ・・・

 

 

・・・・

 

 

ー大人になるって大変なんだなあ・・・

 

ー大人は何であんなに真面目なんだろう・・・

 

ー何でこうしなければいけないというルールがあるんだろう・・・

 

 

・・・・・・・そうだ!

 

あの時に自分だけはそんな大人にならないと誓ったはずだ。

 

 

 

大人になっても自由で!

 

大人になってもワクワクしてて!

 

大人になってもみんなで仲良く遊んでいたい!

 

 

 

5歳の僕を簡単に忘れてしまったのには2つの理由がある。

 

1つは、「見栄」

誰かに良く見られたい、認められたいと表面上の承認を求める薄っぺらい心。

 

もうひとつは、「恐れ」

自分なんかじゃ望むような人生を生きる事ができない。今はそんな余裕ないし、そもそも全て綺麗事だ!と本心から離れて片付けてしまいそうになる思考。

 

 

このままじゃ、「愛と勇気だけが友達さ!」ってかっこいい背中を見せてくれた存在も自分の人生の大切な宝箱から消えてしまう事になる。そんなのは嫌だ嫌だ嫌だ!!!!

 

 

知らぬ間に矛盾の世界に生きていた。

自分を信じている割にはこの世界を疑っている自分。

 

 

こんな事いいな〜♪できたらいいな〜♪

 

そう言って何でも叶えてくれる四次元ポケットをつけた青い猫型ロボットの世界にワクワクしていた自分を簡単に殺したくなかった。

 

人類はいつか自分の異次元空間の世界を作りそこに住み始める。この地球から人は消えていなくなるだろう。「人類は愚かだ」と、アインシュタインが写真でベロを出して写っている理由はそれを背景に語っているからと聞いた時、中学生の僕は本気でゾッとした。

 

その予言を心底信じて疑わなかった時は、世界が無性に輝いて見えていた。

 

 

想像を膨らませてワクワクしなくなったのはいつからだろう。

 

 

ひょっとすると「見栄」や「恐れ」はただの幻想なのかもしれない。

 

 

たかが幻想ですらそのフィルターが僕たちの世界を濁らせる。

希望溢れる自由な世界なんか幻想だよ。と誰かは言う。

でもそのフィルターで世界を見ていた時の世界は光っていて眠れないほどワクワクしていたのを僕たちはみんな知っている。

 

 

僕は社会を信じるのではなく、5歳の僕を信じる生き方をしたいと思いながら今日を生きている。

 

 

心の中にあるプロジェクトを今日もこの世界で実現するために。

 

 

きっとそれぞれの中にあるプロジェクトを生きるために

 

 

今日があるはずだ。