こわい

恐怖


それと同時に生じる

途轍もない不安感


どうする事も出来ない


一気に込み上げて
視界がぐらついて
心臓を鷲掴みに
された様な感覚に
陥った時、

私はただただ、
紙袋を口に当てて
泣きながら
ぐるぐる巡る思考を
足りない頭で
手繰り寄せる事しか
出来ない。


そしてお決まりの様に

一瞬意識は途切れ


気づくと

何が起きたかわからず
クエッションマークが
頭を過ぎる。


暫くして

漸く状況を
読み込める。


何度体験しただろう。


前は、
自転車に乗っている時
発作が起きて
バランスを崩して
自転車ごと、転倒。

道路の真ん中で
倒れ込んだ。


袋を持って
いなかったから
どうする事も出来ず
周りの方々によって
そのまま、救急車で
運ばれた。


この病気は
切り離せない。


生きて行く限り
うまく付き合う他は
無いと気づいた。

それでも、生きるのは
やはり未来に
希望があるから。


夢を叶えて
きちんと働いて
お金を稼いで
遊んだり
迷惑をかけた家族に
恩返しをしたり
安心させたりしたい。


たとえ闇に
片足突っ込もうが
もう片足で
全力で抗ってやる。


躓いても
また立ち上がる。

何度瘡蓋が出来ても。


今は、堪えろ。

踏ん張りどころだ。


夢を目標を希望を
忘れるな。