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ボリュームラッシュを扱わない理由。


Richeのシュプリームラッシュは自社製品であり、

他社のラッシュに比べて軽量で先ぼそりなのが特徴。

毛先を触っても、柔らかく、

固くてゴワゴワしたり、目をぎゅっとつむっても、装着の違和感がないのがシュプリームラッシュです。






なので、そもそも他社の0.15mmと比べても細め軽めにできています。

その繊細さで作るとデザインも上品に出来上がるところに、お客様から定評をいただいております。




今出回っているボリュームラッシュ用0.05mmを3本束ねると、

根本の太さはほぼシュプリームラッシュ0.15mmと同じ。

ですが、ファン(扇)状に毛先を広げるので、毛先のボリューム感は損なわれ、



なんだかぼけた目元に。


なので、ある程度くっきりした印象を出さなくてはならないとすると

今までシュプリームラッシュを

シングルでつけていた方には、

0.05mmを4~5本は束ねないとなりません。


単純に計算して0.2mm~0.25mm


今までのまつ毛に合った太さ云々の理論はもうどこかへいってしまっています。




ですが、実は去年ボリュームラッシュを付けた私の周りの方に着け心地の感想を聞いたら、

今までよりも軽く感じる・・と答えられたのです。


それはどういうことかというと、



今までがかなり太めの0.15mmを付けていただけのこと。

太い0.15mmを付けられていた方が、

0.05mmの束を付けられたら、

毛先の触り心地はなんだかフワフワしているし、軽く感じる。

でも、

物足らなくて、マスカラを塗ってしまうと言っていました。


本末転倒ですね。





物足らなく感じるから、

結局施術者はお客様の満足度を上げたくて、

3本束が4本束に、5本束に・・・と増えていく。


お客様は、実際ご自身の自まつ毛に何本束がついているのか数えることができません。



そして、だんだん初回よりも持ちが悪くなっていくことを感じ(自まつ毛が弱っていくので)

リペアの回数が増え、

ラインがそろった綺麗なデザインが施されていないことに不満を持ち、

結局シングルタイプに戻す・・・という経緯です。





私が見たあるお客様は、

他店1回の施術で、

1か月後に、つけた毛がほとんど毛ごと抜けていました。

自まつ毛の太さをまったく計算せずに束を付けた結果です。


その方は妊婦さんでもあったので、なおさら、そんな恐ろしいことをするのはチャレンジャーです。


何故かというと、


ボリュームラッシュはグルーの量の問題も懸念になるから。



0.15mmのシングルを1本つける時と、

0.05mmを3本束ねてつける時と、

グルーの量はどちらが多くなると思いますか?



もちろん、答えは後者です。


束になった根元のエクステの内側までグルーが入りこむので、おのずとグルーの量が増えます。


なので、ボリュームラッシュをつけた初回は、皆さん以前よりも持ちが良くなったとおっしゃいます。

(2回目以降はまつ毛が弱った場合、グルーが多くとも持ちが悪くなっていきます)



でも、1回のグルーの量が多いというのは、とても危険なこと。

アレルギーを起こす可能性を高めますし、

敏感肌に傾く妊婦さんならまず避けるべきこと。


安全であること、

美しい仕上がりであること、

長く続けられること。



エクステの基本的なこと。



1本に1本つける施術方法が、

自まつ毛にとって負担なく、

そして美しく、

そして、長く続けられるように考えられたやり方ならば、

そもそもボリュームラッシュという概念にはならないはず。



どうしてこういう経緯になってしまったのかは、


もうどうにもならないジワジワと継続されてしまったサロンの価格破壊、

そしてそれによる、商材の価格破壊、

が裏にあります。


技術が売りにできないサロンは価格を落とさざるを得なくなり、

やってもやっても売り上げがあがらない。

そんな時に、起死回生の新規メニューで単価UP。

やむを得ないですが、とても残念な流れです。