今週もスクールの授業から始まりました。
この日は、プロフェッショナルコースとアドバンストコース(独立開業)の生徒さんを一緒に。
横浜から来校されているSさんは、次回卒業テストを控えています。
ファインメイクのお仕事を本業になさっているSさん。
「2足のわらじを履く」 ということが思ったよりも簡単ではないことを
今きっと痛感されていると思います。
ファインメイクのお仕事をしながらで、エクステの技術を習得するということは、
エクステ1本で訓練している人よりも何倍も努力が必要です。
器用な方なので、プロのアイリストへの道は明るいですが、
やはりここで猛ダッシュの特訓が必要です。
2週間に1回のペースでほぼ順調に授業を進めてきましたが、
ここにきて、卒業テストまでの期間は大きく開けることを提案しました。
1発合格してほしいので、是非とも頑張ってくださいね。
もう一人の方は、名古屋から通われているIさん。
この日は、朝イチの授業だったのですが、
な・な・な・なんと! 名古屋から旦那様とお子さんと一緒に車で東京にいらしたらしく、
「寝不足なんです~」 というスタート。
結果、今まで順調にこなしてきていたIさん、
今回は産毛の巻き込み、隣同士のくっつきがあちこちに見られ、散々な結果に。
旦那様は授業の4時間の間にお子さんをキッザニアに連れていってくれていたらしく、
なんとも優しい夫婦愛に微笑ましかったので、きつく叱るなんてことができなかった駄目先生(私)。
でも、今回のことを肝に銘じて、アイリストとしての心構えを1からもう一度お伝えしました。
「アイリスト」 というまつ毛エクステの技術をつかさどるお仕事は、
一見ただ自まつげに人工毛をくっつけるだけの、器用であれば誰でもできるお仕事かのように
思われます。
けれども、プロフェッショナルになるには、自分自身の体が(特に手と目)精密機械でなくてはならない
ということです。
寝不足では手元がぶれます。
目もかすみます。
「手元がぶれて、目もかすんで見えづらい状態の技術者に、あなたなら目元の施術を頼みたいですか?」
・・・ という逆の立場にたてば簡単にわかることです。
もちろん人間なので、機械のようにはなれませんが、回避できることは回避して、より精巧な機械のように
狂いのない施術を目指さなくてはならないです。
体調の管理・視力の調整はもちろん、
手にちょっと切り傷があったり、ささくれが剥けているだけでも、いつもどうりには手が動かないものです。
なので、手指を守ることも常日ごろ意識してください。
1日1人の施術ならそんなに気にすることもないですが、
繁盛店になれば1日8人~多くて10人以上施術なんてざらにあることです。
そのお客様達に同じハイクオリティーな技術を提供しようと思うのならば、
精密機械にならなければ無理です。
「どうやったらより綺麗なデザインが作れるかな?」
ということばかりに目が行きやすいですが、
そのことよりも、もっともっと地味なところで努力しなくてはならない部分があることを
アイリストの方は肝に銘じてくださいね。