前回のグルーのお話の時に、他店で使われている1部のグルーを 『強すぎるグルー』 という表現で書きました。





私のいままで見てきたデータだと、


技術を見直さずグルーの強さだけに頼ってエクステの「もち」を追求しているサロンさんと、


カウンセリングからお会計までを1時間以内でこなして回転させいている付け放題のサロンさんでは、


この種のグルーを使っていることが多いです

(あくまでも私の知っている範囲での傾向で、全てのサロンさんがそうということではありません)




『強すぎる』グルーは、自まつげに乗せた途端、1秒ほどで瞬時に固まるので、とにかく早く付けられます。


付け放題のサロンなら、何より時間との勝負なので、すぐに乾くグルーがどうしても必要です。


ただし、スライドはできないので、点付けが多く、仕上がりが綺麗でないのと、もちが悪いです。



せっかく超強力グルーをつかっているのに、もちが悪いのでは意味がありません。


アレルギーのリスクを高めるばかりになります。





また、『もち』をよくする為に技術を見直すのではなく、「より強いグルーはないか?」と探し続けているサロンさん。


この場合も、その超強力グルーをうまく使いこなせず、自まつげを傷めてしまっていることが多いです。






本当に1本もミスなく傷みも考慮した上で全て完璧につけられる技術をもっている人しか、


このグルーを生かして使うことはできません。


また、そうだったとしても、お客様の目を沁みさせてしまったり、


腫れさせてしまったりするハイリスクと常に背中あわせの状態で施術をしていることになります。







それから、これも実際のリアルな話になりますが、


Richeで働いてくれているアイリストに、グルーアレルギーのスタッフがいます。


彼女は、以前付け放題のサロンで1年弱働いていて、グルーアレルギーを発症させました。


どこのメーカーのグルーをつかっていたかを聞いたら、やはり私が「超強力&危険度大」と判断して使えなかったグルーでした。


このグルーはかなり広く売られていて、アイリストにもなじみのあるグルーです。


そのグルーで自分のまつ毛にエクステをつけているうちにアレルギーになってしまい、


自分のまつげにエクステをつけることを諦めた彼女。


けれども、自分のまつげにつけていなくても、枕元にグルーを置きながらお客様にエクステの施術をしているだけで


目の下の刺激に敏感になってしまっている部分の皮膚が反応してしまい、赤く腫れたり・カサカサに荒れたりするようになってしまったということです。


グルートレイに顔を近づけて1日ずっと施術をしているだけで、肌が荒れてしまう・・・・・・ 相当強力な刺激です。




それなので、Riche入店の面接時に、彼女から


「今現状だと4日続けて勤務するとグルーで肌が荒れてしまうから、もしかしたら連勤ができないかも知れない」


との申告がありました。


ですが、Richeでその時扱っていたグルーは去年まで使っていたグルーであり、


超強力グルーとの比較では、より刺激が少ないということは確実にわかっていたので、


おそらく大丈夫だと判断して採用になりました。(これは正直ちょっと賭けでしたが)


そして実際にRicheのスタッフとして勤務してもらって、少しずつ様子を見ながら日数を増やしていくと・・・


結果的に連勤しても大丈夫という結論になりました。



ただし、油断して、自分のまつ毛にそのグルーでエクステを付けたらやっぱり腫れてしまい、


Richeでもエクステをつけることは当分諦める ということになったのでした。


やはり、うちで扱っていたグルーも、超強力ではないながらも、やや強いグルーだったので


(前回書いたように、0.数パーセントの確率ですがアレルギーを起こすお客様がいたわけですから)


アレルギー症状が頻発した目元には なかなか使えない。


もし使えるとすれば、数年あいだをあけて、体質を変えてからになるだろう と予測して諦めてもらいました。