クリスマスが近づき、米国が提案するウクライナとロシアのピースプランが動き出しました。
今回の案は当初28の項目からなり、アルジャジーラの記事がわかりやすかったです。
第21項目に、ドネツクとルハンスク(=いわゆるドンバスリージョン)とクリミアを事実上(de facto)ロシアのものと認める、とありましたが、事実上って??
和平案はその後も日々内容が変わっていますので、注視したいと思います。
さて、シャラップ。
ドラマでは、錦織先生がこれまで何度か使っていますよね。
錦織先生の英語に、ヘブン先生のようなツイスト(ひねり)はありません。
錦織先生は、ヘブン先生に対する通訳的な役割を担っているため、基本的に説明口調の英語です(設定上です。すいません)。
そんな錦織先生ですが、11月3日の第26話では、講義初日で緊張マックスのヘブン先生を見てざわつき始めた学生たちを、
「シャラップ!ぐるぐる回って何が悪い。あれはヘブン先生のスタイルだ」
とたしなめる場面がありました。
このシーンに限らず、ドラマや漫画の中で「シャラップ」が頻繁に登場しますが、それでいいのでしょうか??
結論からいうと、シャラップ(Shut up)は相当キツい表現で、「よほど」のことがなければ使いません。親子や兄弟など、関係性が非常に近い相手に対し、上から命令する時の表現なので、なるべく使わないようおすすめしたいです。
日本人同士でも先生が生徒に向かって、「お黙り!」とか「うるせえ!」と言ったりしませんよね。同じです。人間関係にヒビが入ります。
(検索すると、「ネイティブはイラっとする」「相手に不快感を与える」「乱暴な印象を与えるため、相手との関係性や状況に注意が必要」といった説明が出てきました)
ではこの時、錦織先生は何と言えばよかったのでしょうか?
答えは、Order、order!
Order!(静粛に)という呼びかけは、議会で議論が紛糾するなどして議場が騒然となった時にスピーカー(議長)が使うフレーズ。通常繰り返すのがお約束で、手振りもついたりします。
古いですが、2011年の動画を見つけました。
UK初の女性議長として名を馳せたベティ・ブースロイドが、開始後38秒くらいで最初のOrder発声。あとは連呼です(笑)。
与党席にはジョン・メイジャーやマイケル・ヘーゼルタイン(愛称ターザン)、野党側にブレアらの面々も。
https://www.youtube.com/watch?v=aCVz72VR80Y
もちろん、議会以外で、学校の教室で教師が複数の生徒を静かにさせる時も、Order、orderです。
NHKは知らないのかなあ。知ってるけどドラマだからいいやと思ってるのかなあ。誰か言ってあげないのかなあ。
ドラマでは最近、ヘブン先生や知事の御息女までもがシャラップと言い始めました。
女学校でそんなこと教えないでしょう。由々しき事態(笑)。
もしかしたら遠くない将来、主人公が誰かにシャラップと叫ぶ日が来るのでしょうか。
それは彼女が下剋上を果たして関係性が変わったことを意味するのでしょう。
それはそれで、楽しみですね(笑)。
