2025年8月1日朝食後、グレンキンチー蒸留所(Glenkinchie Distillery)を見学しに行きました。

 

グレンキンチー蒸留所はエディンバラ近郊にあり、「エディンバラのモルト」として知られるローランド地方を代表するシングルモルト蒸留所のひとつです。

蒸留所はジョン兄弟(John & George Rate)によって1825年に創設されました。

エディンバラから最も近いウイスキー蒸留所として、観光客には人気があります。 

 

私達は朝9時頃蒸留所に着き、工場の周辺は凄く田舎でした。

 

 

 

 

蒸留所の前に世界で最も広く知られているウイスキーブランド「ジョニー・ウォーカー(Johnnie Walker)」の象徴的な像がありました。

 

グレンキンチー蒸留所:

 

 

 

蒸留所のビジターセンターに入り、大きい展示室と売店がありました。

 

 

 

私達は2つのグループに分かれて、見学ツアーをし始めました。

 

 

皆で実際の設備を見ながらウィスキー造りの全工程を学べました。

先ず蒸留所のツアーガイドは英語でウィスキー製作工程を詳しく紹介してくれました。

次女は英語と中国語両方とも喋られるので、私達のグループの通訳をしました。

私はその説明を記録したので、次のような製作工程を皆にシェアします。

 

製麦(Malting)

かつては自社でモルトを製造していましたが、現在は専門のモルト業者から大麦麦芽(モルト)を仕入れています。
このモルトを粉砕し、「グリスト」と呼ばれる粉状の原料にします。

 

仕込み(Mashing)

グリストを「マッシュタン」と呼ばれる大きな槽に入れ、温水を3回に分けて加えます。
これによりデンプンが糖に変わり、「ウォート(麦汁)」が得られます。

 

発酵(Fermentation)

ウォートを「ワッシュバック」という発酵槽に移し、酵母を加えます。
約48~60時間発酵させることで、アルコール度数約7〜8%の「ワッシュ」ができます。
この段階の液体は、ビールのような香りをしています。

 

蒸留(Distillation)

グレンキンチーの特徴は、非常に大きな蒸留器(ポットスチル) を使用していることです。
ローランド地方最大級とも言われるポットスチルによって、軽くて繊細な蒸気が得られます。
2回蒸留を行い、最も純粋で香り高い部分(ミドルカット)だけを取り出します。

 

熟成(Maturation)

蒸留後のニューメイク・スピリッツ(原酒)は、主にバーボン樽やシェリー樽で熟成されます。
エディンバラ郊外の温和な気候のもと、10年以上の年月をかけて熟成し、まろやかな甘みとフローラルな香りを育てます。

ガイドさんによると木樽の種類が多くて、ウィスキーの匂いを決めるそうです。

 

ボトリング(Bottling)

熟成後、アルコール度数や味のバランスを整えてボトリングします。
グレンキンチーの代表的な商品はGlenkinchie 12年で、ハチミツのような甘みと、花の香りが特徴だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

見学ツアーの最後にテイスティング(試飲体験)も行われ、ローランド特有の繊細な味わいを体験しました。

私達は3種類のウィスキーを試飲しました。

 

 

 

蒸留所の2階にザ・ローランド・バー(The Lowland Bar)というバーがあり、ウイスキーを中心にカクテルや軽食も楽しめます。

 

ザ・ローランド・バー(The Lowland Bar):

 

試飲体験中に二階の窓から外を見ると緑豊かな美しい庭園がありました。

 

 

試飲体験の後妻と娘達は売店に行き、ウィスキーのプレゼントを選んでいました。

私はというと蒸留所の庭園を散策しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

10時40分に蒸留所を離れエディンバラに戻り、ウェイヴァリー駅(Edinburgh Waverley station)に向かいました。