第3話。仲間。《下》 | リチャの妄想ブログ

第3話。仲間。《下》

明人「よっ!」

沙見夜「こんにちは明人さん。」

明人「さっきのお前達の業を観てたんだがぁ…。」

弥砂「えっ?」『観てたんだ。』


明人「オレは沙見夜君と同じ能力なんだけど。」

沙見夜「えっ?同じなんですか?」

明人「あ゛ぁ。」

明人「この前、仲間にしたいと言ってたが。」

弥砂「…。」

明人「とにかくオレについて来い!」

沙見夜「えっ?何ですか?」

明人「お前ら二人じゃ何も出来ねぇだろ?困ってんだろ?」

沙見夜「まぁ…。」

明人「オレなんかさぁ。いつも一人なんだょ。」

沙見夜「…。」

明人「まぁ、そのおかげで、オレはこうやって一人で

生きてんだけどさぁ。オレところこない?」


沙見夜「えっでも…。」

明人「大丈夫。オレは変な奴じゃないし。

それにお前らは帰る所がないんだろ?」

弥砂「はい、そうですけど。」

明人「昔オレも、そうっやて、お前らの年ぐらいに家出したんだけどなぁ。」

沙見夜「…。」

明人「ついて来いょ。」


沙見夜:そして僕らは明人さんについて行った。

明人さんはオレらで言う、彩好(サイス)兄さんの

ように優しい人のようだ。

彩好兄さんはいつも笑顔で優しくて

他の兄さんよりも僕達のことを

考えているように思える兄さんで。

家庭的で料理、洗濯、何もかもしてて

面倒見のある兄さんだ。


明人「あっそうだ。」

弥砂「え?」

明人「オレさぁ彩好君からお前らのことは聞いてるんだ」

沙見夜「彩好兄さんと?え?」

明人「あれ?あっ知らないんだ。」

弥砂「何がですか?」

明人「まっ彩好君と仲良くてねぇ。よく話すんだ。」

沙見夜達は明人のことを疑っていたが

やはり彩好兄の知り合いなら

きっといい人に違いないと思い。

そのままついて行ったのである


そして沙見夜達の修行が

始まるのであった。