貧乏は
お金を落とす
心配いらず
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私のおじさんが、近所のお寺の階段で爪を切っているのを発見しました。
私はその時小学生で友人と遊んでいました。
するとおっちゃんは私が声をかける前に、自転車にまたがって、お寺の坂道を下っていきました。
それが最後に見るおじさんの後姿になるとは・・・。
なぜか、家に連絡した方がいい気がして、近くの友人の家の電話を借りました。
家に電話をすると母親が出たので「おっちゃんがお寺いたでぇ」と伝えると、「あんた、どこから電話してるん!?」と聞かれたので、「友達の家からやで」と答えると、「もういいよ、いいよ!」と早々と電話を切られました。
その時はその母親の電話の違和感の意味が分かりませんでした。その当時、おじさんの行方がちょくちょく分からなくなるようだったので、「見つかった!」と喜んでくれると思っていたのです。
今になって振り返ると、おじさんはホームレスだったんだなぁと。
私は23歳のとき、阪神大震災を経験し、人生ってなんだろうと再三考えさせられました。20歳から商売をしていましたが、お金や物質をどれほど手に入れても幸福感は持続しないんだなぁと実感させられる衝撃的な出来事でした。
そして、「この身さえあれば、幸せなんだ」と実感し、またこの機会に、そういうことを伝えたくなり、23歳の時商売を知人に譲り、上京してホームレスになりました。
それから十数年たちますが、どんな現状であろうと、リッチな気持ちですごしていると、常にリッチな出来事を体験できます。
おじさんはどうしてるのかなぁ・・・。
おじさんは、母親の弟なんやなぁ・・・。
わたしは、そんな生き方をしているおじさんを誇りに思っています。
わたしは、自分らしく生きているおじさんが輝いて見えていましたので、いつも友人に「俺のおじさんルンペンやねん」と自慢してました。(その当時はホームレスのことをルンペンと言ってました)
友人たちも「すげぇ~」と言ってました(笑)
わたしは、知らず知らずのうちに、輝くことをおじさんから学んだのです。