前回の日記に反響がありましたので、少し書かせて頂きます。来春、エンタメ系の専門学校へ通う事を検討している人は、是非参考にしてください。

声優、ナレーション系の授業がある学校は、日本中にいっぱいあります。

声優科のある学校は、専門学校と、"専修学校"の2種類です。

多くの学校が、専修学校。どういう事か簡単に言うと、専修学校は、要するにピアノ教室や音楽教室などと同じ様な扱いなのです。

多くの方は、高校を卒業してから、エンタメ系の学校に通うのですが、専修学校に通った場合、もし、卒業するまでに事務所に入れず、新しい職を探す時、あなたの最終学歴は、高卒になります。

ですが、専修学校の方が授業料が安い場合が多く、保護者と揉めた結果、こちらに通う人が多いです。

が、親さえ説得出来ない人が、声優になれるとは思えません。私は、文部科学省に認可された、専門学校に通う事をオススメします。

しかし、技術を身に付けるという点では、どの学校も大差ありません。真面目にコツコツやっていれば、必ず身につきます。

ですが、最終目的は、大手の事務所に所属して、仕事として声優をする事ですよね?

どんなに滑舌が良く、完璧なイントネーションで、演技力があったとしても、声優にはなれません。
何故なら、技術の高い人は、掃いて捨てるほどいるからです。

大切なのは、人脈。私の場合、クラスで力のあるグループと関わり、得意だったナレーション科の先生に、事ある毎に質問しに行き、歌のレッスンでは、いの一番に手を挙げて、前に出て歌いました。

そうして、大勢の中から名前を覚えて貰い、オーディションや、ガヤの仕事なんかを紹介して貰います。

私は一年時、最高の成績だったので、夏休みの期間中にも、練習に呼ばれました。ほんの6人だけのレッスン。

その他のクラスメイト20人程度は、レッスンがあったことすら知らされません。

厳しいですが、これが現実です。私自身、選ばれた喜びと、後ろめたさで気持ちが揺れていました。

因みに私の通った学校の場合、入学時には200人、半年後には半数が学校を去り、更にまともに授業を受けているのは50人程度、その中から事務所に準所属出来るのは約20人、所属出来たのは5人です。

誰もが知る、有名どころの大手に入所出来た人は、いません。

それでもお芝居を続けたい人は、小劇団に入って活動しています。

そういう人たちは、フリーのサウンドクリエイター、シンガーソングライター、イラストレーターをしている私と、結局は変わらない境遇です。


そして、大御所様が引退されず、席が開かない現状もあります。これは、大御所様が悪いわけでは無いのです。

プロの声優さんたちは、心からお芝居が好きなんです。だから、ギャラが跳ね上がって、仕事が来なくなるくらいだったら、ギャラを下げて、沢山お芝居をしたいと思っているのです。

ギャラの安い無名の新人と、同じギャラの大御所様だった、当然大御所様を使いますよね?その方が番組宣伝効果もありますし。

生半可な気持ちで声優を志している人は、今一度じっくり考えて欲しいです。
コミュニケーション能力が必要な一方で、敵を作らずに人を押し退けて進まなければ、叶わぬ夢です。

言い方が悪いですが、時には人を出し抜く必要もあります。

この文を読んで、前に進むか、別の道を選ぶか、考えて頂けると嬉しいです。最後に決めるのは自分です。

私は前に進む勇気を応援しますし、別の道を選ぶ人も同じ様に応援します。


最後に。

私はサウンドクリエイター、シンガーソングライターになりましたが、卒業後、プロの声優さんと漫画家さんが企画した朗読劇に、楽曲を提供しました。

人形娘と罪を叶える歌

今、この楽曲は、声優の専門学校で、声優を志す人たちの教材として使われています。

なんだか、とても不思議な気持ちです。

そして、私は今とても幸せです。
CDも売れて、ライヴも出来て。前回の日記にも書いた通り、私は私が正しいと思う事を貫き通しました。その結果が今です。

譲れない何かを持つことが、声優になるために一番必要な事なのかな、と思います。