PCインストラクターの飯田です

これから台風の影響が本格的になってくるようですので、
くれぐれも気をつけて下さい


さて前回の続きです

初めて通院する日の朝に入浴をしました

実に4ヶ月ぶりのことです

かなりの悪臭がするくらい当時のわたしは不潔でしたので、
もちろんそのままでは良くないだろうとは思っていましたね

それに、不潔な状態のままのわたしの姿は、
周囲から奇異の目で見られそうで、
それが外出に対する一番の恐怖でした

恐怖心から、今までずっと出来なかった入浴をすることができたのです

4ヶ月分の全ての垢を洗い流すという程ではなかったかもしれませんが、
生まれ変わったようにスッキリしました


そして外出です

これも最後にアパートの部屋を出たのも4ヶ月程前

その日の天気は、まだ少し夏の暑さが残る快晴で、
アパートのドアを開けた時、やけに眩しかったことをよく覚えています

結局、病院までの道のりが5分程度だろうが地獄には変わりありませんでした

通行人のちょっとした視線がとても気になるのです

わたしのことを嘲笑っているのではないか、
気持ち悪いヤツが歩いてるぞとか思ってるんじゃないか、
などとすれ違っただけの他人がみんな敵に見えました

平日の昼でしたし、場所も東京とはいえ郊外にある住宅街ですから
人通りは多くはなかったのですが、
会う人間全て敵だと思うと怖くて堪らなかったですね

病院まで、少しでも早く着こうと必死に早足で歩きましたよ


病院に着いてからは、意外なことの連続で拍子抜けしました

清潔で明るい雰囲気でした

ボサノヴァか何かオシャレな音楽まで流れてたりして

精神科なんていったら薄暗くて陰気なものだと思ってたのに実際は真逆でしたね

待合室には他にも2、3人の患者さん達がいましたが、
外見上は健康そうな普通の人ばかりで、
すごくやつれているとか、精神を病んでそうに見える人は意外にもいません


担当の先生は、およそ40代前半の長髪に髭を生やした男性で、
まるで音楽をやっている人とか芸術家のような風貌でした

わたしがもっていた医者のイメージとは随分違うので少し驚きましたが、
精神という分かりづらいものを対象にする科だからこそ、
型破りなこういう先生の方が優秀なのかもしれないなと、納得

この先生には1年以上に渡ってお世話になることになります